アーセナルファンは長年、タイトルから遠ざかる厳しい時間を過ごしてきました。

エミレーツ・スタジアムには吹雪と言わないまでも決して弱くない木枯らしが吹き荒れ、スタンドに詰めかけたファンたちはハイベリー時代の栄光を思い出しながら冷えた心を暖める以外に暖を取る手段がありませんでした。

ですが、そんな時代はもう終わりにしましょう。私からアーセン・ヴェンゲル監督に、提案したいことがあります。

偉大なるムッシュが求める要素をすべて持ち合わせている選手がドイツにいるのです。

どうか、ドルトムントのアタッカー、マルコ・ロイスを補強してはもらえないでしょうか?

■ロイスがアーセナルに合う理由

もしアレクシス・サンチェスが来シーズン、または近い将来にチームから離れる決断を下すなら、ロイスは穴埋めとして理想的な選手と言えるでしょう。

アーセナルのレジェンドたちと比較しても見劣りしないテクニック、フォワードを追い越してもプレーできるカバーエリアの広さ、優れたポジショニング能力、ディフェンスの背後をつく戦術眼……。

ロイスをアーセナルに加えることができれば、チームの質を上げることができます。さらに、ファイナルサード(ペナルティーエリア付近)で別次元のクオリティをチームにもたらすことでしょう。

サンチェスがチームに残るとしても共存する姿は想像に難くありません。ガナーズは左サイドで攻撃を組み立てるアタッカーを必要としています。ロイスがそのピースとなれば、チリ代表のストライカーはセンターフォワードとして今以上に力を発揮してくれることでしょう。

仮に高額の移籍金という肩書を背負うことになれば、大きなプレッシャーを受けることになります。ここ数年、ケガに悩まされているという側面も懸念材料ではあるでしょう。

しかしながら、「イングランド以外でプレーする選手の中で最もプレミアリーグに適応しそうな選手が誰か」という問いに対する「マルコ・ロイス」という解は、ほとんど模範解答といえるのではないでしょうか? ドイツ代表で知り合った現ガナーズのフィットネスコーチ、シャッド・フォーサイとともに働けば故障のリスクも軽減することができるはずです。

アーセナルはメスト・エジルとの契約延長を希望しているとお聞きしています。現在、ノースロンドンのクラブが抱える重要案件の一つがこの交渉を成立させることだと言っても過言ではありませんよね?

彼をチームにとどめておくためには、最高の環境を用意する必要があります。ドイツ代表のチームメートであり、イマジネーションを共有できるワールドクラスのプレーヤーをチームに招き入れることが、そのミッションを成功に導くための“最重要案件”になるのではないでしょうか?

文=Chris Wheatley