9日に行われたマケドニア戦では、チーロ・インモービレが試合終了間際に挙げた得点により、辛くも勝利したイタリア代表。この勝利がなければ、2018 年のワールドカップへの道のりは一段と険しくなり、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督は窮地に追い込まれていただろう。幸い3-2で勝利したイタリアはグループGでトップのスペインと並んだ。

試合に勝利し、勝ち点3を手にしたとはいえ、疑問も多く残る。アントニオ・コンテがヴェントゥーラに託したのは、団結したチームだったはずだ。ユーロ2016では、その団結力をベースにした強固な守備を武器に、当初の予想以上の成績を残すことができた。

準々決勝のPK戦でドイツに敗れるまで、コンテが率いたイタリアは5試合でわずか2失点だった。一方、ヴェントゥーラのイタリアは4試合で既に7 失点を喫している。内訳は親善試合のフランス戦で3失点、ワールドカップ欧州予選でイスラエルに1失点、スペインに1失点、マケドニアに2失点となっている。

つまり何らかの問題を抱えていると言える。なにしろ、守備陣はほぼ変わっていないのだ。欧州選手権の終了後に代表引退を決意していたアンドレア・バルザーリも考えを改めチームに残った。まだフランスやスペイン相手の失点は良いが、イスラエルやマケドニア相手にあのような形で失点すれば強豪チームとは言えない。

■改善すべきは中盤の守備

代表主将のジャンルイジ・ブッフォンもマケドニア戦後に不安を打ち明けている。「あまりにも多くの決定機を相手に与えてしまった。普段の代表ではありえない。盛り返す事ができたとはいえ、相手を自由にさせすぎた。僕らのDNAからして受け入れがたい」

もちろん、まだ新監督が代表に新たな戦術を浸透させている最中で発展途上だ。守備に関しては、ほとんど機能していない中盤を改善するべきだ。マケドニア戦には不在の選手もいた。レジスタを務めるマルコ・ヴェッラッティの両脇に本職がトップ下のジャコモ・ボナヴェントゥーラとフェデリコ・ベルナルデスキの2人をインサイドハーフに並べたのでは困難なことは明らかだった。

2018年ロシア大会への道のりはまだ長い。代表には成長が求められる。当然、マケドニアのようなチーム相手には負けるリスクを負わないことが義務だ。クラウディオ・マルキージオがまもなく復帰する。イタリアの中盤に厚みをだし、守備へのサポートも期待できるマルキージオはヴェントゥーラ監督にとってカギとなるだろう。