レアル・マドリーより重要な選手は存在しない――、それはクリスティアーノ・ロナウドであってもだ。

24日に行われたリーガ・エスパニョーラ第6節のラス・パルマス戦で、カリム・ベンゼマの得点をお膳立てし、チームの追加点に貢献したロナウド。その後、間もなく交代を告げられると、怒りを隠さずベンチへと向かった。だが、ロナウドは「チームファースト」の原則を理解しなければならない。

この試合でジネディーヌ・ジダン監督は64分に、マルコ・アセンシオに代えてベンゼマを投入。その3分後に早速ベンゼマが得点を奪い、R・マドリーは息を吹き返した。ロナウドが交代したのはその後。もっとも、85分にセルヒオ・アラウホに同点弾を決められてしまったため、指揮官はロナウドの交代を悔いているかもしれない。

だが、ジダンの"ロナウド交代"は客観的にも理解できるものだった。今のロナウドは万全なコンディションから程遠い。来週の火曜日にはチャンピオンズリーグでのドルトムント戦を控えており、休息も必要だ。

1−1の引き分けで終わった水曜日のビジャレアル戦同様、ロナウドは試合のペースについてこれないようだった。ユーロ2016決勝で負った怪我から復帰したロナウドだが、トップコンディションに戻るまでにはまだ時間がかかるだろう。

「火曜日には試合があるので、休みを与えないといけない」と試合後にジダンが語った。「良いプレーをしていたが、火曜日のことを考えると選択しなければならなかった」

ロナウドが見せたリアクションについては、「本人がいつもピッチに居たいのはわかっている。だけど、私も選手たちのことを考えなければいけないし、特にクリスティアーノのことはね。火曜日に試合があり、時には休まなければいけない。それは変わらない」

ロナウドはリオネル・メッシと同様に一分一秒でもピッチでプレーしたいと願う人間だ。だが、時には休養も必要で長期離脱から復帰したタイミングで「やり過ぎ」は決して望ましくはない。高い闘争心を持つロナウドのこと、試合終了までプレーしたがるだろう。引き分けに終わったこの試合では、結果的に自身が最後までプレーしていたほうが良かったと思っているかもしれない。

だがロナウドも試合からしばらく経てば冷静になるだろう。そのときは、彼のため、そしてレアル・マドリーのために下された交代策だったことを理解するはずだ。それは、一人の選手が全試合フル出場するよりも大事なことだ。

(文=ベン・ヘイワード)