15日のリーガエスパニョーラ第8節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのグラナダ戦で7−1の大勝を飾った。

「試合に入り込むのに10分もかけるな」。今季、前半の得点数がわずか3ゴールであることを憂慮し、シメオネ監督はグラナダ戦の前日練習でそう声を張り上げた。だが「50年の情熱」というカルデロンでの最後のシーズンにして、カルデロンでの50年目のシーズンを祝うコレオが披露されたこの一戦で、アトレティコは再び前半に苦戦を強いられる。

開始2分にゴディンのミスから失点の危機を迎えたアトレティコ。その後フアンフラン&フィリペの両サイドバックを起点に仕掛けた攻撃は、アルカラス新監督率いるグラナダの組織的な守備に阻まれ、徐々に停滞していった。そして17分、クエンカにゴラッソを決められて失点。ペナルティーエリア手前でパスを受けた元バルセロナFWは右足でボールを浮かせて反転し、再び右足を使ってボレーシュート。勢いの付いたボールは、GKオブラクの横っ飛びも空しくゴールの隅に突き刺さった。

痛烈な平手打ちを食らったアトレティコだが、ようやく目が覚めたのか、ここから攻勢を披露する。そして、今季から10番を背負うカラスコが立て続けに得点。ベルギー代表MFはまず33分、CKの流れからGKオチョアがクリアミスしたボールを枠に叩き込み、スコアをタイに戻す。さらに44分にはアンヘル・コレアのパスをペナルティーエリア内で受け、危ういプレーばかり見せるオチョアから再びゴールを奪った。またも試合に入り込むのに苦労したアトレティコだが、きっちり逆転を果たしてからハーフタイムを迎えている。

後半に入っても、アトレティコの勢いは衰えず、61分にはグリーズマンのお膳立てからカラスコがハットトリックを達成。リードを2点に広げる。シメオネ監督は63分、精彩を欠いていたガメイロを下げてガイタンを投入。するとその直後、ペナルティーエリア内でのルーズボールをピッチに入ったばかりのガイタンが押し込み、スコアを4−1とした。

シメオネ監督は67分、スペイン代表でもフル稼働だったコケ、またグリーズマンも下げ、代わりにチアゴ、フェルナンド・トーレスを入れて交代カードを使い切る。チアゴとともに守備を固めると思われた。が、この試合は違った。ボールを保持した際にはA・コレア、ガイタン、F・トーレス、カラスコがグラナダの4バックに張り付く1−4−2−4とも称せるシステムを駆使。サイドバックのオーバーラップを絡めてサイドで数的優位を生み出すと、戦術的にまだ柔軟でないグラナダを切り崩した。

攻撃性を失わないどころか、それをさらに増したアトレティコは終盤に3点を追加。83分にカラスコのスルーパスからガイタンが5点目を決めると、85分にA・コレア、88分にチアゴもゴールネットを揺らした。すでにウェーブが起こるなどしていたカルデロンの歓喜を言葉通り爆発させる、アトレティコの大量7得点で試合は終了のホイッスル。スタジアムを後にしようとする人々の多数が、7−1というスコアが輝く電光掲示板の写真を撮影してから、家路へついている。

3連勝で勝ち点を18に重ねた首位アトレティコ。今節、同チームに勝ち点で並ぶ可能性があるのは同日にベティス戦に臨むレアル・マドリー(勝ち点15)だが、アトレティコは得失点差が+18で、R・マドリーは+9。今節も首位を維持することは、ほぼ確実となっている。