出場機会が減ったり、出場する試合は代表戦ばかりとなると、当然のごとく移籍のうわさが広まる。夏の移籍市場の動きから、冬の移籍期間に向けた展望はどうだろうか?

現在のユヴェントスの方向性自体ははっきりしている。中盤の補強に、FCゼニト・サンクトペテルブルクのアクセル・ヴィツェルの獲得を狙っている。放出候補については、様々な状況を考慮する必要があるが、第一候補と言えるのはシュテファン・リヒトシュタイナーだ。

サイドバックのリヒトシュタイナーとの契約は2017年6月30日までだが、ユヴェントス側が契約延長オプションを行使しなければ、リヒトシュタイナーに対し違約金が支払われることになる。

欧州チャンピオンズリーグの登録リストから外れたリヒトシュタイナーは、今シーズンは3試合に出場し1ゴール。運命のいたずらか、特別の思いがあったのか、ゴールした相手は、移籍先の候補であるインテルだった。

ユヴェントスは全体的な戦略を、細部まで計画し決めている。序列の一番手はダニエウ・アウベス。チャンピオンズリーグの舞台で価値ある自身4度目の優勝を目指して、今季ユヴェントスへやって来た。2番手はフアン・クアドラード。昨季は際立った存在感で貴重な選手であることを証明した。気づけば自分の出番を常に勝ち取っていくタイプだ。そして、その次がリヒトシュタイナーになる。

■1月での国外移籍がありえるシナリオ

これまでの5シーズンは出場機会に恵まれていたが、現在リーグ戦ではベンチ、CLでは観客席が定位置となった状況をリヒトシュタイナーは受け入れられないでいる。本人の能力や意識の高さからしても、まだまだ活躍できる選手である。そうなると、退団という選択肢が最も自然といえる。問題はいつになるかという事だけだ。

1月にイタリア国外への移籍となれば、実現はそれほど難しくない。先にも触れたとおり、その後の契約更新がなければユヴェントスはリヒトシュタイナーに対し違約金を支払わなければならないからだ。

イタリア国内、つまりインテルへの移籍となると、ユヴェントスにとっては喜びがたい選択だ。ライバルチームやライバル候補となりえるチームを直接補強してしまうわけにはいかないからだ。「不満分子を引き留めない」との方針はあるので、リヒトシュタイナーには自分の将来を決断する機会がじきに訪れるだろう。

ベッペ・マロッタGMとリヒトシュタイナーとの間で話し合いが行われ、最良の答えを模索することになる。双方ともに円満な解決を望んでいるが、果たして実現するだろうか?