レアル・マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督は、現役時代に交代を告げられて不満をあらわにする態度は取らなかったようだ。スペイン『アス』が伝えている。

ジダン監督は先日のラス・パルマス戦(2−2)で72分にFWクリスティアーノ・ロナウドをMFルーカス・バスケスと交代させた。C・ロナウドは交代時に指揮官と目を合わさず、「くそったれ」と吐き捨てるなど暴言を連発しながらピッチを後にしていた。

これと似たような状況が、過去にあったようだ。それはまだジダン監督が現役選手としてマドリーでプレーしていた、2001年に遡る。当時チームを率いていたのは、ビセンテ・デル・ボスケ監督。リーガエスパニョーラ第8節、マドリーは16位と低迷するなかでホームのセルタ戦を迎えていた。

開始8分でセルタに先制されたマドリーは、25分にジダンの素晴らしいアシストからグティの得点で同点に追いつく。だがその後は決め手を欠き、ジダンは83分にフェルナンド・モリエンテスと交代でピッチを退いた。この試合で唯一輝きを放っていたジダンの交代に、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでは「監督、出て行け!」という怒号が飛び交った。

デル・ボスケ監督は試合後、ジダンの交代を説明した。「選手交代は監督にとって、まるでドラマだ。私は前線を厚くするために、適切だと思った選手を投入しただけ」。しかし、反響は指揮官の予想を上回るものだった。同監督はその後スペイン『カデナ・セール』のインタビューで「私の妻と娘ですら、ジダンの交代について問いただしてきたんだ」と自身の非を認めた。

一方、ジダンは交代時にデル・ボスケ監督をはじめチームメートやクラブの人間にも反抗的な態度を示さなかった。「決めるのは監督だ。当然だよ。彼がジダンの交代を告げたら、ジダンは交代なんだ。僕は監督の決断をすべて受け入れる。問題はまったくない」。試合後のコメントからも、今回のC・ロナウドのケースとは異なることは明らかである。

マドリーが今後も勝つためにC・ロナウドを必要とするのは間違いない。だが全選手のコンディションを第一に考える指揮官の配慮を、ポルトガル代表FWは理解するべきなのかもしれない。