かねてから噂になっていた“LIVゴルフの女子リーグ"に対し、CEOのグレッグ・ノーマンが「100パーセントあり得る」と断言した。

女子にとって"サウジアレルギー"はさほどない

豪アドレードで開催された大会時のインタビューで、ノーマンは女子リーグの創設について「我々は内部で話し合いを進めており、実際にもっとも影響力のある女子選手(名前は非公開)とも面会した。彼女は我々のコンセプトに賛同している」と語った。

サウジアラビアの公的資金を背景に破格の契約金でPGAツアーのトッププレーヤーを引き抜いてきたLIVは欧米で大きな反発を招いているが、米女子ツアーのモリー・マルコー・サーマンコミッショナーは、意外にも「女子のゴルフを促進するという私たちの目標を達成することができるなら(LIVゴルフのCEOとの)会話に参加する用意がある」とノーマンとの会合に前向きだ。

その裏には女子の欧州ツアーがサウジアラビアの国有石油会社であるサウジアラムコ社の支援を受け、危機的状況から、かつてない盛況へと急浮上した現実がある。

「アラムコのサポートがなければ欧州ツアーは衰退していたでしょう。同社は女性ゴルフの成長を促す起爆剤。私はその姿勢を全面的に支持します」とレキシー・トンプソンは言い、女子にとってサウジアレルギーはさほどないと打ち明けた。

ネリー・コルダはLIVが女子版を立ち上げるという話題について、「今のところすべては憶測にすぎません。私たちプレーヤーが決めることではなく、決定するのはツアーコミッショナーだと思っています」。

それにはレキシーも同意。「何かが起こるかもしれないという話は聞いていますが、 直接的な打診はありません。私たちがいまやるべきことは、LPGAの試合に集中すること。ツアーを成長させることです」

ノーマンの野望が実現した暁には、彼女たちはより厳しい質問に答える必要があるかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年5月23日号「バック9」より

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