メジャー通算14勝を誇るタイガー・ウッズが自身の公式サイトで、米ツアー開幕戦セーフウェイオープンを欠場することを発表。また、11月に行われる欧州ツアーのターキッシュエアラインズオープも見送ることを併せて発表した。

タイガー・ウッズ
「正直に自分と向き合い自己分析した結果、まだトーナメントには出られないと判断しました。健康は良好で体力も十分ですが、ゴルフは本来のレベルに達してなく、脆弱な状態です。ここ数日、長時間にわたる練習を経てトッププロを相手にする準備が出来てないと痛感しました。この先も努力を続け、ヒーローワールドチャレンジ に出る予定です。望んでいた事ではありませんが、これからも努力を続け復帰するまで諦めません」

タイガーの今後の動向が気になるところだが、ゴルフセントラルでお馴染みのティム・ロサフォートやタイガーの親友であるノタ・ビゲイらが現在の心境、今後の課題点などを分析した。

ティム・ロサフォート
「問題があるのは体調面ではなく、本人も述べているとおりゴルフの調子です。かなり調子は戻ってきているようですがまだ不十分。タイガーはキャディのジョーイを連れてカリフォルニア州まで飛行機で飛び、トーナメントに備えました。週末にかけてできる限りたくさん練習ラウンドを重ねましたが、本人が求めるレベルに達していなかったんです。自分のプレーに納得できず、断念せざるを得なかったようです。コースでひっそりと練習し、ライダーカップも経験してやる気満々でしたが、まだ復帰できる状態ではないと判断しました」

ブランデル・シャンブリー
「身体が健康だとすれば棄権の理由は技術的な部分、とりわけショートゲームにあると推察できます。ショートゲームで致命的な不調に陥り立ち直れないと、ゴルファーにとってキャリアの終わりとなりかねません。スイングを改造したり、パッティングイップスを乗り越える例は数多くありますが、ショートゲームに限れば、復調できた例はまれです」

トリップ・アイゼンハワー
「メンタルが影響していることも大きいはずです。タイガーは出場するからには優勝しないといけないという重圧を抱え込んでしまいます。プロのトーナメントで本来の実力を出し切れないまま、思い通りのショットが打てず、自分のゴルフを見失うと、強い孤独感に苛まれます。かつてのタイガー・ウッズは、誰よりも狙った場所へボールを運び、ミスしてもすぐに取り戻すことができましたが今は違います。タイガーが現状を乗り越える唯一の方法は、期待をいっさい捨て去ることです。調子が悪くても開き直るべきです。たくさんプレーすれば、その分調子を取り戻せますからね」

ブランデル・シャンブリー
「ショートゲームのイップスを克服し、栄冠を取り戻した選手は皆無です。誰も成し遂げたことのないことですからね。しかしタイガーもこれまで前人未到の快挙を成し遂げてきましたから、今回もやってくれるかもしれません」

ノタ・ビゲイ
「タイガーは球筋や弾道の打ち分けやショットの精度、特に絶妙なコントロールにこだわってきました。多くの選手は自分の持ち球や自分が得意とする弾道だけで勝負しようとしています。しかし、タイガーは常にフェードとドローの打ち分け、球の高さを思い通りに調節することで、ピンに絡めるナイスショットを放ってきました。ですから、ボールのコントルロールがうまくいかない状態で競技に出るのは不本意と考えるのは当然だと思います。納得のいくゴルフができるという自信を持ちたいんだと思います」

タイガーはこれまで何度かツアーを離脱している。靭帯損傷で254日間ツアーから離脱していたこともあり、全米オープンまで準備期間は60日を切っていたが、見事優勝を果たした。キャリアを通じて何度も復帰を果たしてきたタイガーの今後に期待したい。