スーパーチューズデー、何がどうなると誰がどうなるのか コラム「大手町から見る米大統領選」(15回目)
ヒラリー・クリントン議員とバラク・オバマ議員が、微笑ましい(あるいは不自然な)ほど和やかだった1対1の討論会も終わり、次の選挙日程は天王山のスーパーチューズデー。現地時間2月5日には24の州で予備選・党員集会が一気に開かれ、両党の候補を指名する「代議員」の約半分の行き先が決まります。……とは言うものの、それはつまり、何に注目していたらいいということなのやら。(gooニュース 加藤祐子)
2月5日に何がどうなると、どの候補がどうなるのか、 フィナンシャル・タイムズのこの記事やニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、CNN、
民主・共和両党のサイトなどを参考に、箇条書きにしてみました。
○共和党の事情
・全国党大会で大統領候補を指名する権限のある代議員は、全部で2380人。候補指名を得るためには、1191人以上が必要。
・共和党候補として競っているのは、ジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州選出)、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事、ロン・ポール下院議員(テキサス州選出)。
・現状では、マケイン氏が89人、ロムニー氏が27人、ハッカビー氏が7人をそれぞれ獲得している(この数字はニューヨーク・タイムズのもの。同紙は、支持候補が確実に確定している代議員のみを数えているので手堅く、他メディアよりも慎重に少なく集計している)。
・カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事、前ニューヨーク市長のジュリアーニ氏が、マケイン氏を支持表明した(この記事の写真が、分かりやすい)。
・ロサンゼルス・タイムズ紙、ニューヨーク・タイムズ紙が、マケイン議員を支持表明。
・スーパー・チューズデーでは、ニューヨーク(代議員数101人)、アリゾナ(同53人)、カリフォルニア(同173人)、コネチカット(同30人)、ニュージャージー(同52人)が含まれる。そしてこの5州では、マケイン氏が有利だし、支持率トップ。
・カリフォルニアの予備選は、各候補が得票率に応じて代議員数を獲得するが、その他の4州はいずれも、多数票を得た候補が代議員をごっそり獲得する「勝者独り占め」のルール。
・マケイン氏が支持率トップの州、かつ「勝者独り占め」ルールの州で確実に勝っていけば、必要な代議員1191人の大半を2月5日時点で獲得することも可能。
・一方のロムニー氏は、自分と同じモルモン教徒の多いユタ(代議員数36人)、地元マサチューセッツ(同43人)、保守色の強いコロラド(同46人)、モンタナ(同25人)、ミネソタ(同41人)、ノースダコタ(同26人)、ウエストバージニア(同30人)などで着実に勝っていく必要がある。
○民主党の事情
・全代議員数は4049人(内3253人は各州に振り分けられ、残り796人は全国大会で任意に投票できる)。候補指名を得るためには、2025人以上が必要。
・現時点では、バラク・オバマ上院議員(イリノイ州選出)が34人、ヒラリー・クリントン上院議員(ニューヨーク州選出)が21人を獲得している(数字は、ニューヨーク・タイムズのもの)。
・クリントン議員は地元ニューヨーク(代議員数281人)とカリフォルニア(同441人)の大票田で有利とされている。また夫ビル・クリントン氏の地元アーカンソー(同47人)でも有利。
・これに対してオバマ議員は、ニューヨークで善戦を期待。ニューヨーク市に事務所を構えてアフリカ系票を期待するほか、ニューヨーク州内でさかんにテレビCMを展開。さらに、マサチューセッツ(同121人)を伝統的な基盤とするケネディ一族(エドワード・ケネディ上院議員とケネディ大統領の娘)から支持を得ている。
・ニューヨーク・タイムズ紙はクリントン議員を支持、ロサンゼルス・タイムズ紙はオバマ議員を支持表明。
・オバマ議員は地元イリノイ(代議員数185人)で有利。
・両候補とも、ニューメキシコ(代議員数38人)、ミズーリ(同88人)、アリゾナ(同67人)で激しく選挙戦を展開。
・民主党の予備選・党員集会はいずれも、各候補が得票率に応じて代議員数を分け合う仕組み。「勝者独り占め」ルールの州はない。ゆえに2月5日だけで、オバマ、クリントン両候補のいずれかが2025人獲得に向けて圧倒的に有利になるのは、考えにくい。
・それを見越してかオバマ陣営は、1月だけで政治献金3200万ドルを集めたと発表。勝負は2月5日以降も続く、夏まで戦い続ける資金もあると示唆した。
○スーパーチューズデーの後
2月5日以降で複数州で予備選などが開かれ、大きな節目となるのは、2月9日、12日、19日、3月4日。民主党最後の予備選・党員集会は6月7日のプエルトリコ。共和党は7月12日のネブラスカ。
泣いても笑っても、党候補が決まる全国大会は、民主党は8月25〜28日(コロラド・デンバー)、共和党は9月1〜4日(ミネソタ・ミネアポリス)。
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民主・共和両党のサイトなどを参考に、箇条書きにしてみました。
○共和党の事情
・全国党大会で大統領候補を指名する権限のある代議員は、全部で2380人。候補指名を得るためには、1191人以上が必要。
・共和党候補として競っているのは、ジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州選出)、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事、ロン・ポール下院議員(テキサス州選出)。
・現状では、マケイン氏が89人、ロムニー氏が27人、ハッカビー氏が7人をそれぞれ獲得している(この数字はニューヨーク・タイムズのもの。同紙は、支持候補が確実に確定している代議員のみを数えているので手堅く、他メディアよりも慎重に少なく集計している)。
・カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事、前ニューヨーク市長のジュリアーニ氏が、マケイン氏を支持表明した(この記事の写真が、分かりやすい)。
・ロサンゼルス・タイムズ紙、ニューヨーク・タイムズ紙が、マケイン議員を支持表明。
・スーパー・チューズデーでは、ニューヨーク(代議員数101人)、アリゾナ(同53人)、カリフォルニア(同173人)、コネチカット(同30人)、ニュージャージー(同52人)が含まれる。そしてこの5州では、マケイン氏が有利だし、支持率トップ。
・カリフォルニアの予備選は、各候補が得票率に応じて代議員数を獲得するが、その他の4州はいずれも、多数票を得た候補が代議員をごっそり獲得する「勝者独り占め」のルール。
・マケイン氏が支持率トップの州、かつ「勝者独り占め」ルールの州で確実に勝っていけば、必要な代議員1191人の大半を2月5日時点で獲得することも可能。
・一方のロムニー氏は、自分と同じモルモン教徒の多いユタ(代議員数36人)、地元マサチューセッツ(同43人)、保守色の強いコロラド(同46人)、モンタナ(同25人)、ミネソタ(同41人)、ノースダコタ(同26人)、ウエストバージニア(同30人)などで着実に勝っていく必要がある。
○民主党の事情
・全代議員数は4049人(内3253人は各州に振り分けられ、残り796人は全国大会で任意に投票できる)。候補指名を得るためには、2025人以上が必要。
・現時点では、バラク・オバマ上院議員(イリノイ州選出)が34人、ヒラリー・クリントン上院議員(ニューヨーク州選出)が21人を獲得している(数字は、ニューヨーク・タイムズのもの)。
・クリントン議員は地元ニューヨーク(代議員数281人)とカリフォルニア(同441人)の大票田で有利とされている。また夫ビル・クリントン氏の地元アーカンソー(同47人)でも有利。
・これに対してオバマ議員は、ニューヨークで善戦を期待。ニューヨーク市に事務所を構えてアフリカ系票を期待するほか、ニューヨーク州内でさかんにテレビCMを展開。さらに、マサチューセッツ(同121人)を伝統的な基盤とするケネディ一族(エドワード・ケネディ上院議員とケネディ大統領の娘)から支持を得ている。
・ニューヨーク・タイムズ紙はクリントン議員を支持、ロサンゼルス・タイムズ紙はオバマ議員を支持表明。
・オバマ議員は地元イリノイ(代議員数185人)で有利。
・両候補とも、ニューメキシコ(代議員数38人)、ミズーリ(同88人)、アリゾナ(同67人)で激しく選挙戦を展開。
・民主党の予備選・党員集会はいずれも、各候補が得票率に応じて代議員数を分け合う仕組み。「勝者独り占め」ルールの州はない。ゆえに2月5日だけで、オバマ、クリントン両候補のいずれかが2025人獲得に向けて圧倒的に有利になるのは、考えにくい。
・それを見越してかオバマ陣営は、1月だけで政治献金3200万ドルを集めたと発表。勝負は2月5日以降も続く、夏まで戦い続ける資金もあると示唆した。
○スーパーチューズデーの後
2月5日以降で複数州で予備選などが開かれ、大きな節目となるのは、2月9日、12日、19日、3月4日。民主党最後の予備選・党員集会は6月7日のプエルトリコ。共和党は7月12日のネブラスカ。
泣いても笑っても、党候補が決まる全国大会は、民主党は8月25〜28日(コロラド・デンバー)、共和党は9月1〜4日(ミネソタ・ミネアポリス)。
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