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「greenz by styles」は、読者のみなさまの「毎日見れないから、いいとこどりしたい!」「過去の記事からも、なにか面白いものを見つけ出したい!」という声に応えて、ライフスタイルやテーマに合わせて過去の記事をリスト化していく企画です。

みなさんは、子どものころ通っていた学校に、どんな思い出がありますか? 「楽しかった!」という人も、「退屈だった」という人もいるかもしれません。

私は、好きな科目以外は、ついうとうと・・・なんてことも少なくありませんでした。そして次々と与えられる宿題や、必要性がわからない校則に、窮屈さを感じたことも。

でも、教育の場は本来、自分のほしい未来をつくる知恵をくれる、楽しい場所なはず。大人になってそう思い社会を見渡すと、近年、学校に限らず、塾や公共施設などのあらゆる場所で、子どものやる気や主体性を引き出す、新しい学びの場が提供されていることを知りました。

志を持って教育にイノベーションを起こしている人たちの取り組みは、子どもと地域の交流も深めるもの、先生を応援するものなど、素敵なものばかり。

今回は、これからの「教育」は、私たち次第で無限に楽しくなるのかも! そう気付かせてくれるようなプロジェクトをまとめてみました。
 

子どもの力を信じれば、あとは応援するだけ。

 
いつのまにか勉強が好きになる! モチベーションの学習塾「a.school」岩田拓真さんに聞く「”0から1を切り拓く人”の育て方」 by 青木朋子さん
 
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学生時代集中できなかった教科って、「なぜこれをするのかわからない」と思っていませんでしたか? 

岩田拓真さんが2014年に創業した学習塾「a.school」では、“モチベーション”をキーワードに、参加型のワークショップや、社会で活躍する人を招いたキャンプなどを実施。

「自分が学びたいから学ぶ」という姿勢を大切に、生徒たちは自ら発した問いを追求し、学びと世の中とのつながりを見い出していきます。そんな子どもたちを見守る代表の岩田さんはこう話します。

与えられた問題をこなすのと、自分の意見が本当に誰かの生活に影響を与えるかもしれないと思いめぐらせながら考えるのとでは、本人たちの意識も大きく変わります。

なにか感じたら、あとは自走して行きたい方向に進んで行ってくれていい。あくまで僕らは補助輪的な役割。そういうきっかけづくりをずっと続けていきたいんです。(⇒続きは、こちら)

 
ご近所の”あの人”が先生に!地域と子どもが一緒に成長する”小中高大社一貫”の学び場「マチナカデミアすみだ」 by 伊集院一徹さん
 
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墨田区にある「マチナカデミアすみだ」は、学びの場づくりを通じて、子どもたちと地域の人たちがつながるきっかけをつくりました。

近所のお年寄りや、サラリーマンまで、みんなが子どもと同じトピックで話しあうことで、大人にも学びのある「共育」の場がつくり出されているよう。「子ども」と「社会」の関係について広報の竹内亮裕福さんがのべた言葉にはハッとさせられます。

「もっと社会と子どもとの関わりを」とよく言いますが、その並べて考えること自体に違和感があるんです。

例えば”社会人”という言葉。それって仕事に就いている人をイメージする人が多いと思うんですが、考えてみれば社会で生きている人はみんな社会人だと思うんです。だから子どもだって社会人だし、社会の中に子どもがいるべきだと思います。

そして、町の先生たちも単に教えるというよりも、相互に教え合う人として存在しています。(⇒続きは、こちら)

 
中高生の「楽しい」と「やりたい」を実現! 文京区にある“中高生の秘密基地”「b-lab」金森俊一さんが語る、主体性の大切さ by 平川友紀さん
 
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文京区に在住・在学の中高生が放課後や、休日を過ごす場所として開館し、約8か月で、来館者が15,000人を突破した「b−lab」。

フリーデスクに加え、調理施設、音楽スタジオなどが揃う施設は、中高生たちがワークショップで出し合ったアイデアが採用されたもの。子どもたちにとって、より「自分ごと」となった場では、開館後もその主体的な活動が応援されています。副館長を務める金森俊一さんは、「主体性」の大切さをこう語ります。

コラボ・スクールの校舎をつくってもらった設計士さんとお話してるときに、「主体性を引き出さないコミュニケーションほど不毛なものはない」って言われました。

主体性があれば、言われたとおりにやるだけじゃなくて、ああしたいこうしたいと思うようになる。で、そう思ってもらわないといいものができないと。つまり「きみたちがやらなかったら何も起きない」っていうことですね。それを子どもたちに本気で言っています。(⇒続きは、こちら)

 
世界2500万人の子どもたちが”できる菌”に感染中!インドから生まれた、社会をアツくする教育プログラム 「Design for Change」 by 村瀬彩さん
 
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インドで立ち上がった教育プログラム「Design for Change(以下、DFC)」は、Feel(感じる)、Imagine(想像する)、Do(行動する)、Share(共有する)の4ステップを基に、子どもたちが身近な社会課題を発見・解決し、変化を世界へシェアするというもの。

画期的なのは、「I can!(私できる!)」と、自分の力に自信をつけるという「体験」がデザインされていること。世界各国の小中学校に広がったこのプログラムは日本でも導入されています。「DFC Japan」創設メンバーの山本尚穀さんは、今後の教育を見据えて、こう話されました。

これからはライフスタイルがより多様になり、そこから新しい価値観も生まれてくる。これまでとは違った社会の課題も増えてくるだろうと思います。そうなれば、今までのように「誰かの指示に従って行動する力」だけではなく、「自分の感覚に従って発想する力」が求められるようになるでしょう。

子どもたちには、世の中にいる多様な大人たちと出会ったり、自ら感じたことを可視化し、学校を飛び出て行動したりする機会を持つことが必要です。(⇒続きは、こちら)

 

子どもたちに一番近い存在、先生たちの安心も「教育」の大事な要素

 
がんばる先生を応援することは、子どもの未来を応援すること。みんなでつくる教育ウェブ事典「EDUPEDIA」 by ファイアンめぐみさん
 
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先生たちだって、書類管理で多忙すぎたり、いじめの対処法に悩んだり、さまざまな問題に直面します。そんな状況を少しでも助けたいと住吉翔太さんが立ち上げたウェブサービスが「EDUPEDIA」。

あらゆる教科の指導案や教材などが無料で利用できるほか、「いじめ対応実践集」なども特集。先生同士のつながりや学びが深まるようなプラットフォームの役割を果たしています。住吉さんは、「EDUPEDIA」の魅力をこう語ります。

コンテンツが増え、流通量が増え、使う人が増えれば、助かる先生が増え、子どもの未来もよりよいものになっていきます。(⇒続きは、こちら)

 
いかがでしたか? 子どもたちを取り巻く「学びの場」、大人も羨ましくなってしまうくらい、こんなに多種多様なものがあったんですね。

子どもたちに向けた4つの取り組みに共通していたのは、「子どもは未熟」や、「教えてあげなければならない存在」といった考え方が、微塵も感じられないこと。子どもと大人の間に隔てをつくらず、一緒に学んだり、応援したりしているのが印象的でした。

子どもだって、大人と同じ。可能性を信じてもらえることが、力につながっているように思います。また、先生への理解と応援も不可欠。安心して授業を考えられる環境があれば、学校教育のイノベーションも加速するのではないでしょうか。

未来をつくる子どもたちを取り巻く環境を、親や学校にだけ任せるのではなく、社会全体でイメージしてつくっていければ、未来の子どもたちの「学び」にも、グッと広がりが生まれるかもしれません。

(Text / Curator: 日南美鹿)