<横浜のココがキニナル!>

横浜市営地下鉄が来春、新型車両を投入するらしいけど、特徴や値段は?新型車両導入の狙いは?(はまれぽ編集部のキニナル)

<調査結果>

脱線係数の常時測定や防火性の高い素材を使用し、安全面を考慮。4ヶ国語による次駅表示も実施。価格は1編成24億5000万円。2017年春から営業運転


10年ぶりの新型車両



横浜市営地下鉄は2017年春から約10年ぶりとなる新型車両「3000V形」をブルーラインに導入する。詳細な営業運転開始時期は未定。


横浜市営地下鉄10年ぶりの新型車両「3000V形」

「3000V形」はどのような特徴があるのか。また、新型車両を投入する理由や狙いについて、横浜市交通局技術管理部車両課の熊谷勝博(くまがい・かつひろ)課長に聞いた。


10月29日には「はまりんフェスタ」もありますよ!

熊谷課長によると、「3000V形」は2005(平成17)年に「3000S形」を導入して以来の新型車両。


現在走っているのはすべて「3000形」。写真は「3000A形」

新型の「3000V形」はヘッドライトや室内灯は発光ダイオード(LED)化するなど、直前の従来車に比べて約4%の省エネに成功。車内は車いすやベビーカーエリアを拡大し、バリアフリー性の向上も実現したという。


右が「3000A形」の車いす利用者のためのスペース


「3000V形」の車内イメージ

また、ブルーラインとしては初めて液晶の案内表示板を導入。17インチ(約43cm)の液晶モニターで他者路線の運行状況や日・英・中・韓の4ヶ国語で次駅の情報提供を行う。


次駅の案内を4ヶ国語で

「3000V形」は乗客の安全性にも配慮。床材に燃えにくい素材を使用するほか、営業走行中にも脱線する可能性を常に計測できる「PQモニタリング台車」を導入した。

このほか、シートをこれまでのオレンジから、ブルーラインの名の通り、青に変更。車内の車両連結部分の窓には山下公園や横浜ベイブリッジといった横浜らしいモチーフの絵柄をあしらって「観光都市・横浜」を広くアピールする。


モチーフのイメージ。横浜三塔や赤レンガ倉庫も

熊谷課長は「3000V形」について、「運転士の操作性が向上するだけでなく、乗客の安全安心を確保し、サービス性の向上につながる」と期待を寄せた。


車両で横浜をPR!

「3000V形」は6両1編成で、価格は24億5000万円。これを2022年度末までに8編成ある現行の車両で最も古い1992(平成4)〜1993(平成5)年製の車両と順次入れ替えていく。

国土交通省によると、新幹線の車両は1両あたり2〜3億円。これに対し、「3000V形」は1両あたり4億円を超える。この点について熊谷課長は「機能性の向上に加え、これまでにない車両のため、設計をイチから行ったため、この金額となった」と説明し、理解を求めた。



取材を終えて



ブルーを基調としたカラーリングとヨットの帆やカモメが羽ばたくデザインは、まさに横浜を走る車両にふさわしい印象を受ける。

金額が張る車両も乗客の安全対策を考慮した結果と受け止められる範囲と考えることもできる。

新型車両が横浜を走る日が待ち遠しい。


―終わり―