お笑いのレベルが低下した? 「一発芸人」が多いのはなぜ
テレビのバラエティ番組にはたくさんの芸人が出演しています。その多くが熟成することもなく、一発芸で消えていく傾向に。今や「芸人=芸のプロ」という定義は必ずしも成立しないようです。これはテレビ番組のせいなのか、それとも時代の流れのせいなのか。
ニュース畑では、「お笑いのレベルが下がってきたのではないか」という話題が投稿され、それについて喧々諤々、様々な意見が交わされました。
最近、「お笑い」のレベルが下がってきたと思いませんか?-gooニュース畑
話題の投稿者は、最近の芸人は「単なる言葉尻をいじっただけのギャグしかなくアドリブの1つもきかない」、「他の芸人のプライベートまでもおとしめて笑いを取る」として、「残念なことに最近ほど『お笑いのレベルが下がってきた』と実感する機会はありません」と不満を語っています。さらに、
「『第三次お笑いブーム』ということで、今は玉石混淆入り乱れている状況なのかもしれませんが、それだけ見る側のレベルが下がったのか? もしくは単にテレビ局が乱発しすぎか? とも思いますが、皆さんはどう思われますか?」(sefp-maruさん)
と疑問を投げかけています。
■「芸」のレベルが低下した
これに対して、お笑いのレベルは低下したという意見が多く寄せられました。
「芸人とは文字通り『芸のプロ』であるべきだと思うのですが、観ていて『芸があるな〜』と思える芸人はかなり少なくなりました。私は『笑わせる』芸人を観たいのであって、『笑われる』芸人は観たいとは思いません」(匿名投稿者)
「 私の5歳になる息子が喜んでまねしていますが、その程度のレベルです。世の顰蹙(ひんしゅく)を買うほどの毒があるわけでもなく、みんなが喜んで笑う訳でもなく、・・・という人がほとんどではないでしょうか。いわゆる一発芸的な芸が多くて、良くて半年、下手すれば数ヶ月で忘れ去られるのではないかと思うと、他人事ながら先行きを案じてしまいます」(匿名投稿者)
「私が気になるのが、(少なくともテレビでは)『芸』をやる芸人がどんどん減っていること。あるいは『芸』を披露する番組がどんどん減っているのか。すごい面白い物まね芸とか話芸で人気者になった芸人が、人気者になったとたん、いわゆるバラエティ番組とかクイズ番組とかの『にぎやかし部隊』になってしまう。ちょっと気の利いた一言二言を言えば、それで良くなってしまう。なんてもったいない、と思うのです」(匿名投稿者)
■バラエティ番組の内容が乏しい
また、芸人のレベルが下がったというよりも、彼ら・彼女らの活躍の場であるテレビ番組の内容や方向性に問題があるのではないかと指摘する声も数多く寄せられました。
「お笑い芸人やその番組自体が『視聴者を向いていない』んですよね。ウケているのはその場の芸人達とスタッフだけ。完全に視聴者が置いてけぼりを食っている状態。こういった『視聴者無視』の番組がおもしろいわけがありません」(h-setoさん)
「最近のお笑いは、ある意味ターゲットを絞り込んでいると言えるでしょう。事実、お笑い権威失墜の象徴とも言える『エンタの神様』は、観客を若い女性に限定しています。理由はカンタン、そのほうが視聴率(すうじ)を稼げるから。どれだけ『広く』支持されているかは数字に表れても、どれだけ『深く』支持されているかは見えませんから」(匿名投稿者)
「少なくともTVで受けているのは、その『薄っぺらなその場しのぎの(自称)芸』ではないでしょうか? やはり、世間で求めている笑いの質が変わっているのです」(sefp-maruさん)
■観る側の感性が変化した
一方、視聴者のレベルが高くなり、感性が変化したために芸人を観る目が厳しくなったのではないかという鋭い指摘もありました。
「観る方のレベルは上がったと思う。最近は『今のはネタふりが弱いな』『ブリッジが多過ぎる』とか分析して観てたりする。こんな客相手に毎週ネタをやるとしたら、まともなネタでは勝ち目はない。なので見た目だけ・一発芸・細切れネタだらけになるではないでしょうか」(quickeggyさん)
「今、世間で受けているのは、少なくともTVで受けているのは、その『薄っぺらなその場しのぎの(自称)芸』ではないでしょうか? やはり、世間で求めている笑いの質が変わっているのです。修行の結果得られるものではなく、より感覚的なもの。もはやそれは芸とは呼べないかもしれませんが」(匿名投稿者)
「流行語と同じ扱いなんでしょう。目新しいものを暫く楽しんで、飽きたらポイ。次から次へと新しいのが出てくるから、次から次へと使い捨て。そんな状況じゃ、芸を磨く余裕なんてないでしょうね」(charlie0913さん)
春からの新番組も編成され、これから各局の視聴率獲得合戦が繰り広げられます。スタジオのひな壇にはお笑いのニューフェースが続々と登場することでしょう。それを期待しつつも半ば醒めた目で観る視聴者たち。おそらく、芸人の皆さんはどんどん加速する「お笑いの消費」のなかで、いつ干されるかと危機意識を持っていることでしょう。このような状況で「芸のプロ」が活躍できなくなるのは仕方ないことなのでしょうか。
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