今後30年以内に70%の確率で発生するとされる南海トラフ巨大地震や首都直下地震について、発生した場合、どの程度の被害が起こるか、コンピューター・グラフィックを使ってシミュレーションした映像資料が公開された。

 内閣府防災が「TEAM防災ジャパン」のホームページ上に公開した2本の映像は、マグニチュード(M)9クラスの巨大地震を想定した南海トラフ巨大地震と、M7.3の首都直下地震が発生したときに想定される具体的な被害を映像で再現するというもの。

 内閣府によると、南海トラフ巨大地震が発生した場合、東日本大震災の17倍にあたる32万3000人が死亡、避難者の数は950万人、帰宅困難者の数は京阪神と中京地区全体で1060万人に上ると考えられている。

 映像では、民家や建物、高速道路の崩壊、通信網や交通網の断絶などといった被害が、過去の災害記録映像をもとに、リアルに再現され、視聴しながら追体験できるようになっている。

 その上で被害を最小限に食い止めるための減災対策が具体的に紹介されていて、 作成した内閣府は、自治体や企業などの防災担当者が、訓練や研修時に、自由にダウンロードして使って欲しいと話している。