大型ハリケーン「マシュー」は5日、キューバから米南部フロリダ州に向けてゆっくりと接近を続けている。勢力はカテゴリー4から1段階弱まったものの、依然として猛烈な勢いを維持している。一方、プエルトリコの北の海上では別のハリケーン「ニコール」が発達を続けている。

 マシューが直撃したカリブ海のハイチ南西部では、大規模な洪水が発生、道路や通信が分断されていて米国防総省が9機のヘリコプターを出動し、人道支援を開始。

 ハリケーンの被害は、2010年の巨大地震(M7)の復興途中にあるハイチが最も甚大だが、周辺のキューバ東部やドミニカでも洪水や地滑りなどが発生する危険がある。

 またキューバと米フロリダ州の間に位置するバハマでは、5メートル近い高潮が発生し、沿岸部分では被害が発生しており、これらの国に向けても、国連人道問題調整事務所(UNOCHA)が食料や飲料水など救援物資の輸送を始めた。

 米国立ハリケーンセンターによると、マシューは現在、バハマから米フロリダ州マイアミに向けて、ゆっくりと進んでいて、6日から7日にかけてフロリダ州の大西洋沿岸域に上陸する見込み。中心気圧は961ヘクトパスカル、最大風速は51メートルで、勢力はカテゴリー3に下がったものの、依然として暴風域を伴っている。

 一方、プエルトリコの沖合では、別のハリケーンが発達を続けており、引き続き厳重な警戒が必要だ。