気象庁は11日、赤道付近から南米ペルー沖にかけての太平洋の海面水温が平年より低くなるラニーニャ現象が発生していると発表した。今後、平常に戻る可能性もあるが、冬にかけてラニーニャ現象が続く可能性は60%と高い。

 気象庁によると、太平洋赤道域の9月の海面水温は、平年基準値に比べて0.3℃低かった。一般に、太平洋でラニーニャ現象が発生すると、インド洋からフィリピン付近では西風が強まって、日射量が少なくなる傾向がある。

 9月は、南米ペルー沖の太平洋で大気の下層の貿易風(東風)が平年より強かったことなどから、気象庁は「ラニーニャ現象が発生している」と断定した。

 ラニーニャ現象の発生は2010年夏〜2011年春以来、6年ぶりで、今後、太平洋の対象海域の海面水温が基準値に近い値かそれを下回る状態が続けば、冬にかけてラニーニャ現象が60%の可能性で続くとみられている。