台風20号が温帯低気圧に変わるのと同時に、フィリピンの東の海で13日に発生した熱帯低気圧は、台風21号になった。あすにはフィリピン北部に接近し、上陸する可能性が高いとみられている。

 気象庁によると、台風21号は14日午前6時現在、フィリピンの東の海上を強風域を伴いながら、西南西に時速15キロで進んでいる。中心気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートル。

 この先5日間の進路を予測した気象庁によると、台風は少しずつ勢力を増しながら、あす朝にはフィリピン北部に接近し、16日未明に上陸。その後は南シナ海に抜け、来週半ばには海南島近海に到達するものとみられている。

 気象庁によると、10月に入ってから発生した台風の数はこれで3つめ。この数自体は決して例年と変わらないが、今年は8月、9月にそれぞれ7つと立て続けに発生。このうち、日本に上陸した台風の数は、8月に4つ、9月に2つ、計6つで、“台風の当たり年”だった2004年の10個に次いで、過去15年間では多いペースだ。

 1951年以降の観測記録を見ると、台風は発生・接近・上陸ともに7月から10月にかけてが最も多くなるものだが、昨年、一昨年には2年続きで11月に日本に接近したこともある。

 また今年と同様に、年間上陸数が6つと多かった1990年は、11月に発生し、観測史上最も遅く11月30日に上陸した「平成二年台風」により、4人が亡くなる被害があった。今後も気象情報には十分注意してほしい。