◆天皇杯3回戦 ホンダFC2―1盛岡(22日・ユアテックスタジアム)

 県代表のホンダFC(JFL)は、岩手県代表のJ3盛岡と対戦し、前半26分、大町将梧(24)が1回戦のJ2岐阜戦、2回戦の同松本山雅戦に続く天皇杯3戦連続ゴールで先制。後半14分にPKを決められ追いつかれたが、延長突入直前の後半49分、途中出場の中川裕平(29)が右足で決勝弾。8強入りした07年以来となる16強進出を決めた。ジュビロ磐田(J1)は大宮(同)に0―5で敗れ、清水エスパルス(J2)は公式戦11試合ぶり出場のDF犬飼智也(23)の清水での初ゴールが決勝点となってJ3大分を下した。4回戦の相手は10月4日、抽選で決まる。

 延長突入まで残り1分。ホンダFCにドラマが待っていた。後半49分、細貝竜太(28)があげたクロスに、右サイドから飛び込んだ途中出場の中川が、右足で合わせてゴール。これで1回戦のJ2岐阜、2回戦のJ2松本山雅に続き、J3クラブを撃破。ピッチに座り込む盛岡の選手を尻目に、喜びを爆発させた。

 試合は荒れ模様だった。前半26分、大町が県決勝(対藤枝MYFC・J3)を含めれば、対J4戦連発となるゴールを決め、先制。1―0で折り返した後半14分、PKをとられたGK清水谷侑樹(31)がボールを抱えたまま渡さないそぶりをみせると、盛岡側が詰め寄り、相手MF・垣根が一発退場。17分には同・牛之浜も退場となり11人対9人に。数的有利を味方に、カテゴリーが下と感じさせない猛攻で、圧倒的に試合を支配して粘る盛岡を振り切った。

 記者会見に現れたホンダFC・井幡博康監督(42)は冷静だった。「2人の退場者が出て数的有利でやってきたが、選手たちが最後まで頑張ってくれた結果。中2日でリーグ戦(25日、東京武蔵野戦)もある。そちらでは優勝もかかっているので、そちらへ照準を合わせていきたい」。現在、JFL第2Sで、勝ち点差なしの2位。天皇杯4回戦は11月の開催(9、12日)。間隔があるため、目前の戦いに気持ちを切り替えた。

 07年以来の16強。残ったクラブはアジア・チャンピオンズリーグ出場の広島、G大阪、浦和、FC東京を含むJ1勢に、J2が2、そしてJFLのホンダFCという構成だ。J1との戦いへ指揮官は「全く変わらず、ボールを動かすことを継続していきたい。この与えられたチャンスを次に生かせるようにしたい」とホンダのサッカーを貫いていく。