西武の次期監督候補に、球団OBで中日の1軍作戦兼守備コーチを務める辻発彦氏(57)が浮上したことが22日、分かった。鈴木球団本部長が「(候補の1人?)もちろんそう。これからちゃんと精査して、いい加減なことはしない」と話した。辻氏は、東京Dでの巨人戦前、取材に応じ「何も聞いていないからわからないけれど、話があれば考えたいと思う」と前向きな姿勢を見せた。

 チームは21日に3年連続Bクラスが確定し、田辺監督は退任する意向を固めている。低迷の要因について後藤オーナーは「エラーが多い。球際の強さをとにかくしっかりやっていくことが大事」と力説。辻氏は、現役時代に8度のゴールデン・グラブ賞に輝くなど、黄金時代を支えた名二塁手。指導者としても3球団で2軍監督やコーチとしての経験があり、両リーグワーストの97失策の守備陣の立て直しには最適な人選と言えそうだ。

 一方で、潮崎ヘッド兼投手コーチの内部昇格の可能性も残っており、水面下で後任人事を進めている。同本部長は「シーズン終了後に速やかに動きたい」とし、早ければ全日程が終わる28日にも正式に要請する見込みだ。

 ◆辻 発彦(つじ・はつひこ)1958年10月24日、佐賀県生まれ。57歳。佐賀東高から日本通運を経て、83年ドラフト2位で西武入団。二塁手として黄金期を支え、93年に首位打者獲得。ゴールデン・グラブ賞8度。96年にヤクルトに移籍、99年に現役引退。ヤクルト、横浜、中日でコーチ、06年WBC日本代表の内野守備コーチとして、世界一に貢献した。07年から09年が中日2軍監督。182センチ、80キロ。右投右打。