◆ソフトバンク2―5日本ハム(22日・福岡ヤフオクドーム)

 日本ハムがソフトバンクとの天王山第2ラウンドも制して5連勝。優勝へのマジックナンバー「6」が初点灯した。4番・中田が7回にダメ押しの25号2ラン。登板翌日に3番スタメンの大谷は今季24度目のマルチ安打をマークした。先発の有原は6回7安打2失点と粘投し、2か月ぶりの11勝目を挙げた。最短で25日に4年ぶり7度目のリーグ優勝が決まる。

 ホークスをぶっ潰すには十分な一撃だった。中田の硬い表情は一気にドヤ顔になった。1点差に迫られた7回1死一塁、3番手・五十嵐のナックルカーブを捉え、25号右越え2ランでダメ押しした。

 「真っすぐが速いので、差し込まれないように逆方向を意識した。一発は狙っていない。たまたまの本塁打。入ってくれと思って走った。ギリギリでも入ってくれて良かった」。4年ぶりの覇権をかけた頂上決戦で2連勝。4番が優勝マジック6を点灯させた。

 7月31日の首位・ソフトバンク戦(札幌D)で決勝打。お立ち台で「ここまで来たら(ソフトバンクを)ぶっ潰すしかない」と宣言した。周囲を驚かせた超強気の発言。だが、マイクパフォーマンスではなかったという。こんな真意があった。

 「ホンマにガチで潰したいと思っていたから。聞こえが悪いかな? (周りは)よく分からんけど、それぐらいの気持ちでやらないとホークスは倒せない。それだけすごいチームだし、それだけすごい選手がそろっている。『勝ちたい』では絶対に負ける。襲いかかる気持ちでいかないと」

 いかつい風貌と丸太のような二の腕―。少年時代はケンカにも自信があった。当時の“必勝”のポイントは「立ち合い」だったという。だからこそ、この2連戦前に行われた選手間ミーティングでも、こう闘魂を注入した。「ぶっ潰すつもりでいこう! 戦力を考えたら向こうが上だけど、勝ち星では上にいる。ウチらしい、嫌らしい戦いをしていこう」。21日の第1戦では2度の得点機で凡退するなど4打数無安打。この試合も3打席無安打だったが、最後の最後にメガトン級のパンチをお見舞いした。

 「過去の1本を捨ててでも1本打ちたい。2連勝しないと優勝は厳しい」と決死の覚悟で臨み、6月下旬の最大11・5ゲーム差を逆転して、2差をつけた。「まだまだ気の抜けない試合が続く。またゼロから頑張っていきたい」と中田。もう怖いものはない。強く勇ましく、Vロードを突き進むだけだ。(小谷 真弥)