J1ヴァンフォーレ甲府は13日、静岡市の清水ナショナルトレーニングセンター「J―STEP」で1次合宿をスタートさせた。吉田達磨新監督(42)は、さっそくゲーム形式の練習を取り入れ、新たな風を吹き込んだ。

 12日には、今季のホーム開幕戦のカードも発表され、甲府は2月26日の第1節はアウェー(吹田S)でG大阪戦、3月4日の第2節はホーム(中銀スタ)で鹿島戦と強豪との2連戦が決定し、イレブンは気合を入れ直した。

 1次合宿初日で、さっそく吉田新監督の“色”が出た。練習の終盤、今季から就任した指揮官は、ピッチのサイズを狭くした中、約30分間、ゲーム形式の練習を取り入れた。「甲府では珍しいかな」と、DF土屋征夫(42)が振り返るように、これまでとは違った合宿スタートとなった。

 指揮官は、「僕自身、(始動)初日からゲームをやるので」と、理由を説明。韮崎市内での練習を含めるとチーム始動から3日目となったが、「コンディションはみんな悪くないです。ゲームでも一生懸命やってくれました」と手応えを感じていた。

 12日には、今季のホーム開幕戦のカードが発表された。甲府は、G大阪、鹿島との連戦が決定。G大阪は昨季の年間4位で、今季はACLのプレーオフにも出場する。鹿島は昨季、Jリーグと天皇杯の2冠を達成。クラブW杯でも準優勝し、今、最も世界から注目されている日本のクラブといえる。吉田新監督は、「この2試合で自分たちの場所が見えてくると思います。優勝を狙える2チーム。やるしかないです」とキッパリ。

 イレブンも頼もしかった。DF山本英臣(36)は、「Jリーグを代表する2チーム。今から一日一日力をつけて、チャレンジャー精神を持ってやっていきます。(今季の)指針になる試合。力のあるチームと戦えるのをプラスに考えます」。MF保坂一成(33)も、「そこで勝てば注目もされると思います」。開幕まで約1か月半。新生ヴァンフォーレが、本格的に動き出した。(古川 浩司)

 ◆吉田監督に聞く

 ―合宿初日を終えた。

 「今日、ゲーム形式もやりました。細かく言ったわけではないが、(選手たちは)久しぶりのゲーム。戦闘モードに入ってくるかなと。(ゲームは)言葉ベースでやりました。ざっくりと去年のベースに(選手たちを)並べて、『ここに入ったら、こうしてほしい』といったサイドの使い方とか、いくつかポイントになりそうなところを少しずつ出しながら」

 ―ピッチを狭くした。

 「ケガも心配だったので。狭くすることで判断も少なくて済んで、考える時間も減ります」

 ―1次合宿の狙いは?

 「全体的な戦い方、全体像を固めて、(30日からの)宮崎(合宿)で修正したいです。この中で、ミーティングをうまく使いながらやりたい」