J3カターレ富山の浮氣(うき)哲郎新監督(45)=前湘南U―15藤沢監督=が13日、富山市内で就任会見を行った。2014年以来のJ2復帰が今季の大目標。シンプルかつアグレッシブにゴールを目指す“湘南スタイル”を掲げると同時に、見ていてウキウキワクワクするようなサッカーもサポーターに約束。かつて大分の選手として、湘南ではコーチとしてJ1昇格経験を持ち、“昇格請負人”としての期待もかかる。新生カターレは17日から富山県内で始動する。

 J3に降格して3シーズン目。浮氣新監督にカターレ富山の再起が託された。J2復帰を目指す上でのチームスタイルを問われ、徐々に言葉が熱を帯びた。

 「(監督就任で)喜びと大きな責任と緊張感がある。(既存体制を)破壊しにきたわけではない。(戦術を)整理整頓する。いい攻撃のために(相手)ボールを奪う。ゴールにはシンプルに向かい、アグレッシブなサッカーを目指す」

 Jリーグでの監督経験は今回が初めてだが“昇格請負人”としての資質は十分だ。選手時代の2002年は大分の主将として、12年には湘南のコーチとしてJ1昇格を支えてきた。富山・黒部光昭強化部長(38)は「選手、指導者として昇格のプロセスを知っている。重視した点のひとつ」と明かした。その経験が今季に生きてくる。

 「昇格へは選手だけでなく、スタッフ、フロント、(競技場)ボランティアまでもが、どれだけ同じ目標に向いていけるかが大事。しっかりと土台を築く」

攻撃回数増やす 昨季6位だった富山の試合映像はチェック済み。課題もあぶり出した。

 「(三浦泰年)前監督はボールを大切にゴールへ向かうことを志向していた。そこは大切にしつつ、ゴール前に攻める回数を増やす。選手も観客も、ゴール前のプレーを期待している。サポーターの心が躍るような、見ていて楽しく、また見たくなるようなサッカーがしたい」

 スタジアム全体が、ウキウキワクワクするような試合を約束。走力と縦への推進力が武器の「湘南スタイル」を継承しつつ、17年型カターレを作り上げていく。チームは17日に県内で始動し、2月1日に高知合宿がスタート。3月12日のJ3開幕・F東京U―23戦(東京・夢の島競技場)へ抜かりはない。(小沼 春彦)

 ◆浮氣 哲郎(うき・てつろう)1971年10月4日、千葉県生まれ。45歳。専大松戸高、東京学芸大を経て東京ガス(現J1F東京)に入団。現役時代はDF、MFとして大宮、山形、大分、湘南などでも活躍。Jリーグ通算230試合出場(1得点)。引退後は07年7月からFC刈谷(当時JFL)の監督。12年にJ2湘南のコーチに就任し、16年は同U―15藤沢の監督を務めていた。