今季からJ1に復帰する清水エスパルスが13日、新体制発表会見を行った。広島から期限付き移籍したMF野津田岳人(22)が自身初の2ケタ得点を目標に掲げ、大宮入りしたFW大前元紀(27)の穴を埋める活躍を誓った。

 温和な表情が一瞬にして戦う男の顔つきに変わった。会見で自身の特長を問われると「持ち味は攻撃、ゴールに直結するプレー。少しでも多くのゴールを奪いたい」。正確なスルーパス、パンチ力のあるシュートが武器。昨夏のリオ五輪ではバックアップメンバーとしてチームを支えた若武者は、集まった26社50人超の報道陣を前にキッパリと言い切った。

 大きな期待を背負っていることも理解している。昨季J2で18得点するなど、長年チームを引っ張ってきた大前が大宮入り。会見の冒頭でエースの流出について問われた小林伸二監督(56)は「若い選手の伸びを促し、左利きの野津田の力を借りながら得点を挙げる形を作りたい」と説明。野津田は「(大前の)存在がどれだけ大きかったかが分かる。そういう選手になれるように。目標? 2桁ゴールを目指したい」と、自覚をにじませた。

 本拠地には“縁”もある。広島ユースに所属し、2種登録されてプロデビューしたのが12年3月17日の清水戦(アイスタ)だった。「すごくいい雰囲気だった。ホームにできるのは幸せ」とはにかんだ。

 新天地での背番号は「7が好きで、何となく倍にして」14を選んだ。J1復帰元年の目標を「1ケタ順位」に定めたチームは16日から沖縄で始動する。「しっかり体を作って全ての面でアピールしたい。新たな気持ちでやれるのは楽しみです」。清水の“レフティーモンスター”が暴れまくる。(武藤 瑞基)