阪神・掛布雅之2軍監督(61)が13日、兵庫・鳴尾浜で新人合同自主トレを今年初めて視察し、ドラフト1位・大山悠輔内野手(22)=白鴎大=を絶賛した。「最近はいない、きれいな右バッター。中心を打てる打者になっていく」と“オンリーワン・スラッガー”になることを期待した。

 快音を響かせる大山の打撃に目を奪われた。室内練習場でマシン打撃を見て「バッティングがすごく素直でバランスがいい。遠くに飛ばせる感じはする。いいよ、本当に」と称賛した。

 昨年の視察では、高山に「(高橋)由伸監督には失礼かもしれないが、それぐらいバランスがいいスイングをしている」と“由伸2世”と命名した。その眼力通り、高山は高橋監督が逃した新人王も獲得した。だが、今年の大山には「〇〇2世」の表現を封印。「大山は大山でいい。誰々のように、じゃなくてね。可能性を感じさせる」。唯一無二の大砲誕生を予感した。

 白鴎大の藤倉多祐・総監督(59)は1980年から4年間、阪神で掛布2軍監督とチームメート。藤倉総監督から、現役時代のミスター・タイガースの活躍を聞かされてきた大山も「指導していただけるのはうれしいし、どんどん吸収していきたい」と入門を願い出た。

 掛布2軍監督は帰り際に再び、報道陣の前で足を止めた。「言うのを忘れてた。いい(ミート)ポイント、飛ばすポイントを持っているよ」。わざわざコメントを追加したことからも、大山への賛辞が単なるリップサービスではないことがうかがえた。(橋本 健吾)