広島・野村祐輔投手(27)が13日、師匠が出られなかったWBCへの出場を願望した。都内の母校・明大で自主トレし「代表へのあこがれはあります。選ばれたい気持ちが強い」と、日の丸への熱い思いをはっきり口に出した。

 昨季は最多勝、最高勝率の2冠をつかみ、11月の強化試合で日本代表入り。その期間中に同い年の巨人・菅野と会食し、刺激を受けた。「色々な話をして参考になる部分は大きかった。負けたくない気持ちは強くなりました」。菅野は昨年12月の先行発表で選出されているが、野村も追加招集されることを待望した。

 現役引退した黒田博樹氏から今オフに「来年が大事だぞ」と念を押された。「黒田さんは毎年毎年、成績を残していた。自分はまだ1年だけ。少しでも近づきたい」。大先輩も、アテネ五輪など国際大会の経験がその後の野球人生に生きた、と語っていた。だが、第1回WBCは大会直前の負傷で離脱。“弟子”の野村にとって、WBC出場は、成長の場となると同時に、黒田氏の11年前の無念を晴らすことにもなる。

 自主トレの調整ペースは例年より早い。「どういう状況になってもいけるように、ですね」と代表入りに備えている。(角野 敬介)

 ◆黒田と国際大会 2004年のアテネ五輪に出場。中継ぎとして2勝を挙げ、日本の銅メダル獲得に貢献。06年のWBCに選出されるも、壮行試合で右手を負傷し出場辞退。ドジャース移籍後の09年第2回は1次候補入りしていたが、調整への影響を考慮して辞退。13年の第3回も山本浩二監督から出場を要請されていたが「万全を期すのが難しい」と辞退した。