西武の菊池雄星投手(25)が13日、将来的なメジャー挑戦の意向を球団に示していたことを明かした。この日、沖縄・浦添市内などで行った自主トレを公開。昨年11月の契約交渉の場で意思を伝え、「小さい頃からの夢ですとだけ話はした。条件とかは何も話していないし、まだ通用するレベルじゃないと自覚はしている。ただ挑戦したいというだけ」と説明した。

 昨季はチームトップで自身初の2ケタとなる12勝(7敗)をマーク。海外フリーエージェント(FA)権の取得は最短でも2020年。それ以前での挑戦となればポスティングシステムを利用しての移籍となる。西武内には各選手に対し、3年結果を出して一人前という考えがあり、雄星に対しても昨年、今年、来年の成績などを考慮して判断する方針で、挑戦は早くても18年オフになりそうだ。

 大きな目標の海外挑戦に向け、まずは今年の開幕投手として責任を果たす。辻監督は雄星に2年連続で開幕投手を任せる考えを示している。だが「まだ(辻監督に)なにも言われていない」と表情を崩さず、「ライバルはたくさんいるのでオープン戦からしっかりアピールして、結果的に開幕戦で投げられれば一番いい」と気を引き締めた。FAで楽天に移籍した岸の穴を埋められなければ、メジャー挑戦は夢で終わってしまう。

 今回の「雄星組」には多和田、国場など後輩投手が参加。若手選手に知識を身につけてほしいとの雄星の考えでトレーニング終了後には栄養学や力学を学ぶ勉強会を実施している。フォークやチェンジアップの習得に励む左腕は「1年間通して活躍して、必ずAクラスに入って優勝する。それだけです」。夢を胸に秘め、まずは9年ぶりの日本一へ全力を尽くす。(小島 和之)

 ◆ポスティング移籍した日本人投手の移籍までの3年間

 ▼ダルビッシュ有(日本ハムから12年にレンジャーズへ移籍) 09年WBC後からメジャーでのプレーを視野に入れ、球団も容認の姿勢を示した。09年には15勝を挙げリーグ優勝に貢献。10年オフにはポスティング移籍が濃厚と見られていたが残留を発表、11年には18勝を挙げた。移籍直前の3シーズンで計45勝。

 ▼田中将大(楽天から14年にヤンキースへ移籍) 12年オフに楽天が13年オフ以降のポスティング移籍を容認。移籍直前の3年間で計53勝を挙げ、MVP1回、沢村賞2回、最多勝2回などを獲得。13年シーズンには24勝無敗、防御率1.27の活躍で、楽天初のリーグ優勝と日本一に貢献した。

 ▼前田健太(広島から16年にドジャースへ移籍) 13年オフにポスティング移籍でのメジャー挑戦を球団に申し入れた。14年は11勝を挙げたが球団が成績などを総合的に判断した結果メジャー挑戦は見送りに。だが15年は15勝(8敗)の成績で最多勝を獲得し、球団も移籍を容認した。13〜15年シーズンで計41勝。