W杯スキーのジャンプ女子札幌大会は14日、札幌・宮の森ジャンプ競技場(HS100メートル、K点90メートル)で開幕する。13日は会場で予選と公式練習を行い、昨季年間総合女王でW杯通算49勝の高梨沙羅(20)=クラレ=は「大事な1戦目でいい流れに乗りたい。お客さんに楽しんでもらえるジャンプをしたい」と節目の50勝達成へ闘志を燃やした。

 札幌開催のW杯は2014年1月以降、6連勝中。昨年大会では、14年ソチ五輪個人ノーマルヒル銀メダルのイラシュコ(オーストリア)から「アンドロイド(人造人間)じゃないか」とまで言われた。今季もW杯6戦5勝と絶好調で、周囲は早くも“白旗ムード”。高梨を年間総合2位で追走する伊藤有希(22)=土屋ホーム=は「まだ自分の技術では足りない。2本とも完璧じゃないと難しい」。同4位アバクモワ(ロシア)も「素晴らしい選手なのでどう言えばよいか分からないが、ちょっと人間じゃないような感じ」と舌を巻いた。

 予選免除の高梨は、この日3本の試技を行い、最高は1本目に飛んだ90メートル。「(踏み切りの)タイミングが3本とも遅れた。イメージと体の動きが合うように調整したい」と切り替えた。底なしの強さを、地元ファンに届ける。(細野 友司)