アイヌ民族の文化を伝える第59回こたんまつりが22日、アイヌ民族の聖地として知られる神居古潭(旭川市神居町)で開かれ、親子連れら約5千人が訪れた。午後からは神々に祈りをささげ、人々の幸せを祈願する儀式「カムイノミ・イナウ」が披露された。

 旭川チカップニアイヌ民族文化保存会などの実行委主催。儀式では伝統衣装をまとったアイヌ民族ら約20人が歌に合わせて動物の動きをまねた伝統舞踊を次々と披露。「シカリウポポ」(輪踊り)には観客も飛び入り参加し、軽快にリズムを刻んだ。最後は祭りに使ったイナウ(木幣)を石狩川に流した。

 ニュージーランドから訪れ、踊りの輪に加わったマオリ族のキャシー・リバモアさん(40)は「すごく美しい祭り。自然や生き物とのつながりを大事にしている」と英語で話した。

 会場は昨年の2倍の露店10店が並んだ。伝統楽器ムックリの制作体験コーナーや、エゾシカ肉の煮込みハンバーグ丼などのコーナーが来場者の人気を集めた。(山村晋)