自転車と一緒に乗車できる「サイクルトレイン」の実証社会実験が22日、えちごトキめき鉄道(上越市)の直江津−糸魚川間で行われた。上下各1便を運行し、計38人が鉄道と自転車の旅を楽しんだ。

 トキめき鉄道などでつくる実行委員会が需要や課題を探るため実施した。3月に続いて2回目。前回は直江津−北新井間の内陸の路線で行ったが、今回は海側の路線で、到着した駅から久比岐自転車道(上越−糸魚川間、約32キロ)を通って戻れるようにしたのが特徴。

 サイクルトレインは自転車を折り畳んだり、袋に収納したりせずに持ち込める。2両編成の臨時便の車内に自転車を固定する金具を取り付けたほか、一部座席の手すりをシートで覆い、自転車を立てかけられるようにした。

 当日は午前8時半、直江津駅で乗客26人と自転車を乗せて出発。上越市春日新田の会社員男性(56)は「景色が素晴らしいし、健康にもいい。久比岐自転車道の往復は大変だけど、片道ならちょうどいいという人は多いのではないか」と定期運行に期待していた。

 糸魚川駅で降り、上越市春日野の自宅へ戻った自営業男性(76)は帰路、途中の観光施設でカニを堪能したという。「自転車の積み下ろしはスムーズだった。雨が降り、景色はあまり楽しめなかったが、気持ちよく走れた」と満足そうだった。

 トキめき鉄道などは実験結果を踏まえ、次回の運行を検討する。
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