白山信仰に彩られた福井県嶺北地方の仏像を紹介する秋季特別展「福井の仏像―白山を仰ぐ人々と仏たち」(福井新聞社共催)が14日、福井市立郷土歴史博物館で開幕した。戦乱や廃仏の危機を乗り越え、地域で護持されている古仏34体を展示。近年の仏像ブームもあってか、初日から大勢のファンが訪れた。

 来年の白山開山1300年を記念した展覧会。展示する仏像は1体を除き平安時代のもので、多くは地域のお堂や神社に祭られていることから、普段は目にできない。

 注目を集めていたのは、越前市・荒谷観音堂の「聖観音立像」(12世紀、県指定文化財)。高さ170センチの像は、頭の先から台座まで、腕から垂れる天衣を含めて1本の木から削り出しており、あえてのみ跡を残すことで神木から出現する仏の姿を表しているとされる。訪れた酒井詩織さん(31)=坂井市=は「嶺北に古い仏像がこんなに残っているのに驚いた。一度に見られる機会はないので、期間中にまた来たい」と満足そうに語っていた。

 11月23日まで。観覧料は一般600円、高校・大学生500円。中学生以下、70歳以上は無料。15、29日、11月12、19日は担当学芸員によるギャラリートーク、21、28日、11月4、11日は見どころ講座がある。いずれも午後2時から。問い合わせは同博物館=電話0776(21)0489。
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