石岡市に4月、子ども専用の図書館がオープンする。同市若宮1丁目にある市立中央図書館の児童図書スペースが手狭になったことから、同館脇の駐車場敷地に新設する。県内には子どもの読書環境を充実させた図書館内の多目的室などの例があるが、独立した建物として専用図書館を造るのは初めて。市生涯学習課は「子どもたちが本に親しむ機会が広がり、親子同士の交流も深まる。子育て支援に少しでも寄与できれば」と期待する。
  (仮称)こども図書館は、軽量鉄骨造りのプレハブ構造で、建築面積約262平方メートル。幼児の親子や小学生が主な対象で、児童図書室や、読み聞かせを行う「おはなしのへや」などを設置する計画。市中央図書館の児童スペースには、約90平方メートルに約2万冊の児童書があるものの、書架の間隔が狭く、人の擦れ違いが難しい状態だった。天井も吹き抜けで、子どもの声が2階の一般閲覧室まで響き渡り、利用者から苦情を受けることもあった。
 これらの環境改善へ向け、児童図書の数はあえて2万〜3万冊に抑える一方、カーペット敷きで素足になれる「おはなしのへや」を約5倍の広さにするなど、ゆったりと絵本や本に触れ合えるようにする。幼児・児童用の郷土コーナーも置き、郷土愛を育むきっかけづくりも提供。幼児用トイレ、多機能トイレ、授乳室も完備する。
 外観や内装は今後、外壁に石岡の逸話をイメージするデザインを施したり、絵本作家、いわさきちひろの複製画を飾ったりして、興味や関心を引きつける工夫を施す予定。駐車場は、障害者用を図書館脇に数台設置するが、一般者用では従来も使用していた近くのイベント広場の駐車エリアを使ってもらう考え。
 総事業費は約8千万円。こども図書館のプレハブ建物は5年間のリースとし、その後買い取りを予定している。同館の正式名称については、市内小中学生から募り、選考している。 (高畠和弘)