新たな観光資源を育てる潮来市の「人力車車夫養成塾」の第1期が昨年末に終了し、受講した1期生4人に修了証書が渡された。まちづくりに役立てようと、車夫1期生となった市商工会職員の吉川祐生さん(29)は「人力車を引いてゆっくりまちを走ってみると『こういう所にお店があったんだ』と新たな発見があり、車社会とは違った景色が見えた。講習で得たものを今後に生かし、次の人たちにも教えていきたい」と話した。
  同講座は、昨年の「水郷潮来あやめまつり」の会場で初めて導入した人力車が好評だったことから、まつり終了後も観光資源として継続しようと、市と市商工会が企画。一般公募に応じた行方市の自営業男性など2人の他、市職員と市商工会職員が、9月から8回の講習を受講した。浅草など都内の観光地で人力車を走らせるプロを講師に迎え、基本操作や安全確保の方法を学んだ。
 基本操作の講習では、客の乗降時や一般の車道通行時の安全確保などを重点に進められた。市商工会が毎月開催する「水郷潮来元気市」などで、一般客を乗せた実地走行講習も行われた。交通量の多い都内の観光地に赴いての研修も実施した。
 操作だけでなく、接客に伴う会話のこつや、潮来の歴史、人力車による観光振興の方策、市内の周遊ルートの検討などが座学講習も交えて行われた。
 市の成人式が開かれた8日には、史跡の長勝寺で新成人を乗せての撮影サービスも行った。今後、人力車を活用した観光を模索していく。市産業観光課は「ろ舟に加え、潮来の新たな観光資源として人力車も定着させたい。潮来だけでなく鹿行エリア全体の観光資源として広がっていくことを期待したい」と語った。  (三次豪)