皆さんは、FPSについて何を知っていますか?1人称視点のシューティングゲームといえば、一言で済んでしまいますが、このゲームジャンルには、一種の形式美のような「お約束」が数多く存在するのです。そこで今回は、FPSでありがちな展開をゲームの流れに沿って解説。記事後半では、FPSプレイヤーなら思わず首を縦に振るような知っ得な知識を紹介します!

◆◆◆ FPSでありがちな展開をシミュレーションしてみた ◆◆◆
オープニングで挿入される偉い人の名言は、意味はわからないけどカッコいい。
FPS未経験者のあなたは、ミリタリー系のFPSを購入しました。まだ右も左もわからない状態なので、最初はチュートリアルモードをしっかりプレイして攻略のコツを覚える事にするようです……というシミュレーションを行いながら、FPSでありがちな展開を紹介します。


1.基本訓練(チュートリアル)

パラシュート降下訓練を真面目に受けないと後々困ります(経験談)
まずは、ゲームの操作を覚えるためにチュートリアルを行っていきます。幾多の試練を乗り越えた特殊部隊である主人公のあなたは、首を上下左右に振り回したり、足を前後させて移動したり、膝を曲げてしゃがんだりと、我々が日常生活で行っている基本動作からおさらいします。え……?そんな訓練はいいから早く本編に行ってくれって?


2.制圧任務

制圧任務では激しい戦闘が予測されるので、テレビの音量に気をつけましょう!
FPS初心者のあなたは、これから銃弾が飛び交う最前線に降り立ち、敵の重要拠点を制圧しなければなりません。あなたは、はじめて遭遇する敵に戸惑いながらも、銃撃戦を繰り広げる事になりますが、その道程で以下の点を学びました。

・銃で撃たれてもすぐ治る。
・撃つと爆発する赤いドラム缶は、敵を引き寄せる性質を持っている。
・まだ銃弾が残っているマガジンを捨てても総弾数は減らない。
・戦車は1人乗り。ガスバーナーで炙れば簡単に直る。
・武器を構えたままハシゴを登れる。


3.シューティングパート

なんだか強くなったような気分になります。
制圧任務も佳境を迎えた頃、あなたはヘリに乗り、固定銃座を使って上空から敵の群れを一掃していきます。シューティングパートは、プレイヤーの射撃(AIM)の腕が試されるもので、迫り来る敵を的確かつ迅速に撃たなければなりません。なお、これをクリアしても敵に撃墜される強制イベントが発生する可能性もあるので安心はできませんよ!


4.人質救出任務

人質の顔なんて5分で忘れます。
どうやら今回は人質救出任務のようです。作戦前のブリーフィングでは、上官が作戦の流れなどを細かく解説してくれます。ここで、マップの構造や人質の顔写真、敵リーダーの名前などをしっかり覚えてから任務に挑みましょう。(実をいうと、攻撃してくる人が敵、攻撃してこない人が人質……程度の認識で良いんです)


5.他にもこんな任務を遂行しました。

最後まで敵に見つからない潜入ミッションの方が稀。
護衛任務:護衛対象のドン臭さにストレスが溜まる。
要人暗殺:標的を狙撃するには、スキップ不可のシーンを見る必要がある。
脱出任務:救援が来るまで敵の波状攻撃を防ぐ。難易度が高いと心が折れる。
破壊任務:任務後半くらいから爆弾設置が作業に感じてくる。
潜入任務:最終的に敵に見つかる。


6.最終ミッション「核攻撃の阻止」

FPSに登場する制限時間付きのミッションは、割と時間に余裕があります。
もう少しで感動のエンディングです。ここまで到達するのに色々ありましたね。窓からRPGを撃とうとするも窓ガラスに着弾して自爆したり、敵と間違えて味方を殺してゲームオーバーになったりと、FPS初心者にありがちな失敗を何度も重ねました。最終ミッションは、アメリカ本土への核攻撃の阻止です。オーケストラのような壮大な音楽が流れ、ゲーム画面右上あたりにタイムリミットが表示され、あなたは思わず焦ってしまうかもしれませんが、アクション映画と違って割と時間に余裕があるので、マイペースに任務を遂行していきましょう!

◆◆◆ ◆◆◆ スタッフロール ◆◆◆ ◆◆◆
こんな面白いゲームを作ってくれた開発チームに感謝しつつ、スキップボタンを押す。
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FPSでありがちな展開をシミュレーションしてみましたが、ゲームを一通りをプレイした気分に浸れたでしょうか?記事後半では、FPSゲーマーも思わず首を縦に振る、興味深い知識の数々を紹介していきます。

■1人称視点って人間辞めてる?

この状態で銃を撃ったら確実にケガをします。
皆さんは、FPS(First Person Shooter)の画面がお約束だらけである事を知っていますか?1人称視点のゲーム画面には、人間の視界に必ず映るはずであるキャラクターの腕の部分がありません。これはプレイヤーの視界を広げるための処置であると考えられますが、誰かに言われないと案外気づかないものです。このような視点を現実で再現しようとするなら、銃を限界ギリギリまで顔に近づけて構えるか、首を胸に移植するしかありません。

これは1人称視点のサバイバルホラー『Dead Island』
また、上の動画は、1人称視点のゲームを無理矢理に3人称視点の画面にしたものですが、どうやらプレイヤーキャラクターは、人間離れした動作で走ったり、ノーモーションで敵を殴ったりと、1人称視点の視界がブレないように工夫を凝らして、プレイヤーに快適なゲーム体験を届けているようです。FPSの主人公は、陰ながら無茶な事をしているのです。

■FPSの主人公は、大体頭髪が薄いオッサン?

坊主頭の主人公も決して頭髪が薄いわけではない。
基本的にFPSの主人公は中年男性ばかりです。これは、アメリカのゲーマーの平均年齢が35歳ということもあり、感情移入しやすい同世代が主人公として選ばれているのではないかと考えられます。ちなみに、「洋ゲーの主人公は頭髪が薄いマッチョばかり」と揶揄する人がいますが、FPSのみならず、海外ゲーム全体でみても頭髪が薄いゲームの主人公は少数です。みんなフサフサなんです。

■FPSの敵は大きく分けて9種類

主人公より雑魚敵の方が有名な例
プレイヤーキャラクターの姿が映らないFPSにおいて、ゲームの主役は、画面に向かって襲い掛かる敵キャラクターといっても過言ではないでしょう。そんなFPSに登場する敵は、おおよそ9種類に分けられます。

ナチス
ゾンビからSFまで何でもござれの悪役。オーバーテクノロジーの変態兵器はもちろんのこと、ヒトラー生存説や南極の第四帝国などのオカルトな都市伝説まで、男の子をワクワクさせるコンテンツが豊富に用意されています。

ゾンビ(歩くタイプ・走るタイプ)
「歩く派」と「走る派」で好みが分れる悪役です。「生ける屍が集団でじわじわと襲い掛かるのが不気味で恐ろしい。走ったらただの暴漢」という意見と「走らないゾンビなんて脅威でもなんでもない」という意見が対立しているとかなんとか。

テロリスト
現代戦FPSのThe 悪役。現代を舞台にしたFPSに高確率で登場するので、モグラ叩きのモグラのような愛着が湧きます。

エイリアン
我々人類より数段先の科学技術を有していながら、頭の悪い行動が目立ちます。

勘違いニッポン人
太平洋戦争・マフィアモノのFPSに出てくる悪役。銃火器を持った主人公相手に、サムライソードを装備したヤクザや、絶滅したはずのニンジャが決死の覚悟で襲い掛かります。また、彼らはカタコトの日本語を話すのも特徴です。オマエワツヨクナイ!

ミュータント
とにかく硬い。

旧共産圏の組織
近未来FPSの悪役。ロシア・中国・北朝鮮の兵士が敵として登場し、ロボット戦車をはじめとするSF兵器を武器にアメリカ合衆国と対等に渡り合います。設定が突っ込みどころ満載。

警察官
警察官って悪い人達じゃないよね。ちょっと気が引けるなぁ……。

犯罪者
犯罪者なら心置きなく戦える!

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さて、FPSのお約束を一挙に紹介しましたが、いかがでしたか?どのゲームジャンルにもお約束が存在するのは、多くのプレイヤーがそれを面白いと感じ、一種の文法として定着しているからです。読者の皆さんが気づいた「FPSのお約束」も、コメント欄で教えてくださいね。