10月1日(土)に青森県は平内町の夜越山(よごしやま)スキー場で開催されたロック フェス“AOMORI ROCK FES 夏の魔物’16”に、『ロマンシング サ・ガ』シリーズや、最 近では『パズル&ドラゴンズ』シリーズの楽曲を提供していることで、ゲームファンやゲ ーム音楽ファンからの熱い支持を受けている伊藤賢治氏が出演した。ロックフェスにゲー ム音楽作曲者が出演することは異例中の異例だ。


◆クロユリ from 夏の魔物への提供曲から『パズドラ』や『ロマサガ』の曲も!

伊藤賢治氏の出演は15時5分から道場ステージという“夏の魔物”唯一の屋内ステージ。 伊藤賢治氏は鍵盤ハーモニカを担当し、ギタリストの太田光宏氏とバイオリニストの依田 彩氏と共に3人編成によるアコースティックな演奏を聴かせた。

1目には『パズル&ドラゴンズ』からノーマルダンジョン曲の「Departure」。スマホアプリの中でも特にユーザー数の多い『パズドラ』の、それも序盤で聴ける曲。間違いなく“夏の魔物”参加者を意識した選曲なのだろう。2人のアンサンブルを確かめ合いつつ、 優雅な演奏を聴かせてくれた。

そして2曲目には伊藤賢治氏がクロユリ from 夏の魔物に提供した「シンデレラは嘘つ かない」を披露。客席ではクロユリ from 夏の魔物のメンバーも見守る中、オリジナル版 とは一味も二味も違ったアレンジでの演奏を響かせた。

3曲目に突入する前に伊藤賢治氏の口から飛び出したのは「残り2曲はロマサガやりま す! うち1曲は戦闘曲やります! しかも「七英雄」やるぞ!」の煽り。この瞬間場内が 大歓声に包まれた。いつのまにか満員状態になった道場ステージに集まったファンが着ているTシャツはこの日出演しているロックバンドだったりアイドルだったりフェス公式T シャツだったりと様々だが、フェスに参加するようなキッズであっても、ゲームに親しん できている人が多いんだな、ということを改めて感じさせてくれた。

「1曲目は静かな曲をやらせて。俺の息が続かないから(笑)」と言って始まった3曲目は『ロマンシング サ・ガ3』から「ポドールイ」。「(この編成に)合うでしょ?」という 伊藤賢治氏の言葉通りしっとりとした演奏で聴かせてくれた。

そして最後の曲となった4曲目には超人気曲『ロマンシング サ・ガ2』の「七英雄バト ル」で締めくくり。アグレッシブな演奏のなかで、伊藤賢治氏自身もヒートアップしすぎ て鍵盤ハーモニカのパイプをふっ飛ばしてしまうワンシーンも! まさにハードアコース ティックという表現がピッタリくるような演奏だった。

ロックフェスにゲーム音楽作曲者が出演するという道を開拓したとも言える“夏の魔物” での伊藤賢治氏のステージ。約30分という短い時間ながら、フェスシーンに残した“爪跡”、 そしてゲーム音楽コンポーザー界隈に与えた影響は大きかったと言えるだろう。

【SET LIST】
01. Departure(パズル&ドラゴンズ)
02.シンデレラは嘘つかない(クロユリ from 夏の魔物)
03.ポドールイ(ロマンシング サ・ガ3)
04.七英雄バトル(ロマンシング サ・ガ2)