11月10日に日本で発売を迎えるPlayStation4 Pro。4KとHDRでのゲームプレイにフィーカスしている本ハードですが、一体どのテレビを用意すればいいのか悩むところ。今記事では、そもそも「4K」や「HDR」って何なの?というところから、PS4 Proの性能を最大限に活かせるテレビメーカーなどをご紹介。

■そもそも4Kって?


みなさんは、「HD」とか「フルHD」という言葉は聞いたことあるでしょうか。1920×1080の解像度を表す「フルHD(Full-High Definition )」よりもさらに上の、3840×2160の画面解像度が一般的には「4K UHD(Ultra-High Definition)」と呼ばれています。なぜ「4K」と呼ばれるのかというと、横解像度の3840が約4000(1000=キロ)であるためです。この画面解像度が高いほど緻密な映像となるので、4K環境ではフルHDのテレビでは捉えることができなかった細かなものまで見えるようになるのです。ちなみに一部で「HD」のことを「ハイビジョン」と表記しているメーカーがありますが、「ハイビジョン(Hi-Vision)」は「High Definition」の愛称であり、NHKの登録商標となります。

2016年10月現在、4Kに対応したテレビが多く販売されていますが、2018年に開始予定のNHK・BS・CSの4K・8K放送を受信できない点には注意が必要です。総務省が公開した資料では、放送の受信には新たに4Kに対応したテレビチューナーを購入する必要があるとしています。これは、映像機器で放送を受信するために必要なB-CASカードなどが、現状では4Kと8K放送に対応していないためです。

■HDRって?

TGS2016で展示された『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』のHDRデモ。中心付近を境に左側がHDRが有効になった状態
「HDR」とは「High Dynamic Range」の略で、おおざっぱに言うと「輝度」の幅が広くなる技術です。例えば、これまで明るい空の映像に白いテロップをかぶせると文字自体が背景に溶け込んで読みづらい映像になっていましたが、HDRに対応した機器で対応コンテンツを再生すると、明暗の表現がさらに豊かになり、文字等の視認性も向上します。これは、従来の映像信号フォーマットでは100nit(1nit=1平方mの明るさ)まで記録されなかったものが、HDRフォーマットではおよそ1万nitまで記録できるようになったためです。

9月13日のシステムソフトウェアアップデートにより、ノーマルのPS4は「HDR10」規格に対応しました。また、発売時にHDRに対応していなかった各メーカー製のテレビも、ファームウェアアップデートによって対応可能なものもあります。PC用のゲーミングモニターですが、秋葉原の専門店での取材やネットで調査した限り(2016年10月現在)では、現在は国内でほとんど流通していませんでした。アップデートによる対応や、今後の販売が待たれる状況のようです。

補足ですが、iPhoneの写真アプリなどに搭載されているHDR機能は、2枚の写真を合成して明るい部分と暗い部分を調整する機能ですので、本件のHDR技術とは異なったものです。

■4KとHDR対応テレビ


現在、国内大手家電メーカー各社が4KとHDRに対応したテレビの販売を行っています。(将来の4K放送に未対応なのは前述の通り)国内メーカー製では、ソニーの「BRAVIA」、東芝の「REGZA」、シャープの「AQUOS」、パナソニックの「Viera」など。海外製品ではLG製の有機ELテレビ「OLED」などがあります。この中で、東芝「REGZA」の一部の4Kテレビはゲーム用にチューンされており、G20Xは「4K瞬速ゲームダイレクト」、Z20Xは「4Kゲーム・ターボ プラス」によってHDMI接続での0.05フレームの低遅延を実現。M500Xは0.35フレーム、Z700Xは0.6フレームの低遅延を実現する「4Kゲーム・ターボ」を搭載しています。

4KとHDRに対応したテレビのサイズは40インチから100インチまでのものが多く、価格帯は約6万円から100万円を超えるものまでさまざま。ソニーの「BRAVIA」や「4K瞬速ゲームダイレクト」に対応している東芝の「REGZA」は、実売価格10万前後からとなっています。

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PS4 Proは4Kでレンダリングした映像を1080p向けに圧縮し、通常のテレビでも高画質に映し出す機能を持っています。発売まで1カ月を切った今、先に環境を整えるか、PS4 Proを買ってから環境を整えるかはあなた次第。どちらをとっても、感動するゲーム体験が待っていそうです。