・現状満足型・・・ある程度の成果、能力に満足してしまい、それ以上の努力をしない
・自信喪失型・・・何をやっても成果が出ず、自信を失っている場合
・目標喪失型・・・「やりたい」と思える目標がない又は不明確で、行動ができていない場合などがあります。

 
そんな時、上司としては部下のことを考え、あの手この手でアプローチしますが、なかなか思うように改善できないことがあります。

 
「小さな成功体験を積ませて承認し、自信を持たせる」「部下自身の将来ビジョンを具体的にし、それと今の仕事をリンクさせる」「期待を伝える」「ライバルを作り出し競争心を煽る」など、手段としてはいろいろあると考えられますが、対処方法を考える前に、もう一度初心に戻ってみる必要が生じているかも知れません。

管理者の場合、多くの人材育成経験を積む中で、いつの間にか「既成概念」が形成されていることがあります。「この部下のタイプは・・・」とカテゴリーに区分し、パターンを決めつけてしまっていないでしょうか。或いはこの部下は前もこうだったから・・・など過去事例に当てはめて考えてしまうこともあります。以前と同じように対処しようとすれば、部下も成長・変化していれば、効果がないかも知れません。

処方箋を出す前に、まずはもう一度部下のことをよく理解することから始めてみる必要があります。以前とは状況が変わっているかも知れません。既に自立していると思っている部下であっても、成長過程においては、別の課題を抱えている可能性もあります。

「最近、元気がないけど、どうしたの?」「何か悩んでる?」など、そんな会話から、部下の話を十分聞いてみると、意外にも予想と違う答えが返ってくることもあります。

 
「仕事上の不安、悩み」「家庭や個人的な事情」も含めて、相談できる上司って素敵ですね。これは、上司としての絶対条件ではありませんが、もし「部下が思ったように動かない」と悩んだ時には、もう一度「部下のこと、知っているのか?」と問いかけたいものです。

執筆者:川北 智奈美

人事戦略研究所 コンサルタント

飲食・ホテル業界での経験を活かし、現場のモチベーションをテーマにした組織開発を中心にコンサルティング活動を展開中。トップと現場の一体化を実現するためのビジョンマネジメント、現場のやる気を高める人事・賃金システム構築など、「現場の活性化」に主眼をおいた組織改革を行っている。特に「サービスは心から」をテーマに現場スタッフのサービスマインドを高める教育システム構築に力を入れている。 ICF(国際コーチ連盟)認定プロフェッショナルコーチ