■ある日、あるウサギカフェでの話

ボク 「うさぎって、イヌやネコと全然違う顔つきしていますよね。」

武田さん 「そうね。彼らは野生だと食べられてしまう動物だから、逃げるために特化している身体をしているの」


■わたしたちが「ウサギ」とよぶペットのこと


わたしたちが一緒に暮らしているペットのウサギは、アナウサギ。ノウサギというウサギも聞いたことがあると思うけれど、これは、全然違うウサギ。遺伝的にもかなり離れているのよ。その証拠に、アナウサギとノウサギの間には子どもができない。イヌは大きさが違っても、子どもができるのにね。それくらい離れている種なの。

ここではこれから「アナウサギ」のことを「ウサギ」と呼ぶことにするわ。


ペットとして飼われているウサギは世界中には約150種類。アメリカのラビットクラブで認定されているのは48種類。(2014年10月時点)

ウサギは植物食で、野生下では、草・木の葉・樹皮・種子・根を食べているのよ。かなり粗食よね。この食生活に合わせた身体をしているの。


▶眼(め)

視野は360度近いパノラマ、立体に見えるのは正面の10°くらい。近視で視力は0.05〜0.1くらい。動くモノに敏感だけど、色はあまりわからないわ。



▶耳

長い耳は方向や傾きを自在に変えられるの。大きな耳には他にも役割があって、身体の温度を調節するの。ウサギは汗をかかないからね。イヌのように口で呼吸もしないし。聴力は人の200倍で、野生のうさぎは1㎞先の音が聞こえるそうよ。


▶鼻

1分間に120回ほどヒクヒク動くこともある。距離感や敵か仲間かを見分ける優れた嗅覚を持っているの。


▶くち

一生伸び続ける歯をしていて、本数は28本。イヌやネコ、ヒトにもある「犬歯」がないのよ。前の歯は上が4本、下が2本ある。

え、2本ずつしか見えないって?見える前歯2本の後に小さな2本の歯があって、その隙間に下の歯がちょうど入って、歯同士が削れるようになっているの。

だから、ウサギはかみ合わせが悪くなると、歯が変な風に伸びて、口の中に刺さって大変なのよ。生まれつきの問題でない限り、とにかく干草を食事に与えてね。



ボク 「へえ…すこし、ウサギのことがわかった気がします」

武田さん 「もうひとつ、いいことを伝えるわね。ウサギは頭をなでられるのが好きなの。ウサギ同士が仲良くしているとき、頭の上を舐めてあげるのね。お母さんウサギも子ウサギにそうしてあげるわ。ただし、ウサギはけっこう気が強いから、「なでで」と言われてそのままなでていると「なでろ!」と言うウサギになるから、気をつけてね(笑)