本の展示会「第23回東京国際ブックフェア」が23日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。世界20カ国から470社が出展し、100万冊の本を展示する。会期は25日までの3日間で、会場時間は10〜18時。入場料は1200円だが、ウェブでの事前申込者、招待券の持参者、小学生以下は無料。

 会場では、出版各社が自社出版物の割引販売を実施しているほか、「洋書バーゲンコーナー」「郷土出版パビリオン」「児童書共同ブース」などテーマ別のコーナーも設けられている。本以外にも、ブックカバーやマスキングテープなどの展示・販売もある。

 小学館講談社集英社、KADOKAWA、手塚プロダクションのブースでは「マンガの原画ラリー」を開催。「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」「名探偵コナン」「ブラック・ジャック」などの複製原画を展示している。「第50回造本装幀コンクール」の展示コーナーでは、国内で刊行された豪華本から文庫本まで、日本の本づくり技術の粋を集めたという美しい本が見られるとしている。

 東京国際ブックフェアは昨年までは7月に開催されており、電子書籍・電子出版ソリューションなどをテーマとした「国際電子出版EXPO」も併催していた。また、コンテンツの制作・管理・配信に関する技術・サービスを紹介する「制作・配信ソリューション展」や、アニメ・音楽・マンガ・イラストなどの個人クリエイターが出展する「クリエイターEXPO」などを含むコンテンツ関連事業者向けの展示会「コンテンツ東京」と同時開催だったが、今年は東京国際ブックフェアの会期が9月に変わり、単独開催となった。

 これに伴い、従来の国際電子出版EXPOで扱われていた分野のうち、コンテンツ事業者向けの展示についてはすでに6月末〜7月に開催された「コンテンツ東京」内の「第4回制作・配信ソリューション展」に、読者向けの展示については今回の「第23回東京国際ブックフェア」内に設けられた「電子書籍ゾーン」に、それぞれ分かれるかたちとなった。

 とはいえ、今回の「電子書籍ゾーン」の出展者は、株式会社ボイジャー、株式会社平河工業社、日本アグフア・ゲバルト株式会社、株式会社堀内印刷所、スターティアラボ株式会社、東海データサービス株式会社など10社に満たない規模であり、展示内容も電子書籍の制作・配信ソリューションなど、作家・出版社側向けの内容がメインだった。ボイジャーのブースでは、ウェブブラウザーだけで電子書籍を読めるようにするシステム「BinB」、電子書籍のセルフパブリッシングサービス「Romancer」、電子書籍データからプロモーション用の動画素材などを作成するツール「Power Thumb」などを紹介している。

 一方、株式会社デザインMプラス/ミクロマクロリンク株式会社のブースでは、タブレットなどで演奏の音源・映像と楽譜の表示をシンクロさせて鑑賞できる音楽教材「Music Meta Library(音楽俯瞰図書館)」のほか、アマチュアオーケストラなどのメンバーなどを対象に、XML形式のクラシック楽曲の楽譜を配信・共有できるようにするサービスや、見開きでクラシック楽譜を表示するための電子ペーパー端末の試作機「musik」を紹介していた。

 このほか、「電子書籍ゾーン」以外の出版・印刷・取次各社のブースでも電子書籍関連の展示で特に目立つものはなく、インターネット関連としては、大日本印刷株式会社のブースで紙・電子のハイブリッド書店サービス「honto」を全面的にアピールしていた。