釜石市の甲子(かっし)川のアユが日本一になった。岐阜県で開かれた「清流めぐり利き鮎(あゆ)大会」(岐阜県主催)に全国14府県31河川のアユが用意され、グランプリに輝いた。今季の甲子川は相次ぐ豪雨でアユ釣りが盛んな8月中旬から約1カ月間釣りができない状況が続いたが、地元の釣り愛好家は「まちおこしにもつながるはず」と受賞を喜ぶ。  大会は18日に岐阜市内のホテルで開かれた「あゆ王国ぎふ会議」の中で行われた。自治体やアユ漁、観光の関係者ら約300人の出席者が審査員を務めた。冷凍アユを塩焼きにし、河川名を伏せた状態で審査員が姿や身、香りなど5項目を評価。甲子川のアユは総合力で予選と決勝を勝ち抜いた。  アユを出品した釜石市大渡町の整骨院経営鈴子陽一さん(66)は釣り歴約50年のベテラン。8月初旬に釣ったアユを40匹提供した。アユは水質のバロメーターとも言われ、川によって味も大きく異なるという。鈴子さんによると、甲子川は水質や餌のコケが生える石の質などが良く、「全国の川を見てきたがこんなにきれいな川は他にない」と太鼓判を押す。  利き鮎大会は高知県友釣連盟が1998年から高知県で毎年開いている。今大会は昨年12月に岐阜県の「清流長良川の鮎」が世界農業遺産に認定された記念大会で、本家の高知大会の第11〜18回大会で入賞した河川のアユが出品された。甲子川は2013年の16回大会で準グランプリだった。