咳や呼吸困難で、子どもも周りの大人もつらい思いをする小児喘息ですが、大人の喘息とはどこが違うのでしょうか。また、大人になったら自然に治っていくのでしょうか。小児喘息の子どもを抱えるママからの相談に対し、看護師さんたちの答えとは。

ママからの質問:「小児喘息は大人になったら治るの?」


『秋の時期になると喘息の発作がひどく出ます。発作が出るとお薬を飲ませ、しばらくすると治まります。出ていないときには飲ませていません。体質改善にと漢方薬を飲んだりしていますが、なかなか治りません。小児喘息は大人になると治るということをよく聞きますが本当に治るのでしょうか。小児喘息と大人の喘息とでは、いったい何が違うのでしょうか。(40代・女性)』

大人になって治る場合も引きずる場合もある

抵抗力がつき、気管支が発達するにつれて治ってくる場合もあれば、そのまま引きずって大人の喘息に移行するケースもあるようです。

『大人になって必ず治るわけではありません。喘息はダニやホコリなどのアレルギーで起こりますから、成長とともにアレルゲンに対する抵抗力ができ、気管支が発達してくると治るケースもありますが、3〜4割は成人喘息へと移行します。(産科看護師)』


『小児喘息は多くは治りますが、一部の人は大人になってもひきずる場合がありますので、まったく違うわけではありません。大人の場合はタバコや排気ガス、ストレス、呼吸器感染症などが原因です。(内科看護師)』


『大人になってから発症する喘息は、アレルゲン以外にストレスや疲労、自己免疫力の低下などで発作が起こり、難治性で、命に関わる場合もあります。大人になってから発症する場合、一旦は治ったと思っていた喘息を、実は引きずっていたケースがほとんどです。子どもの頃に喘息と診断されたのでしたら、成長する前に完治させる必要があります。(産科看護師)』


小児喘息のうちにしっかりコントロールを

大人の喘息に移行しないよう、小児喘息の治療と悪化の予防はしっかりと行いましょう。

『秋になると発作がひどくなるということですが、喘息の原因はアレルギーが多くを占めますが、寒冷刺激でも誘発されます。タバコなどを家族で吸う人がいる場合は、タバコの煙が原因となる場合もありますので注意が必要です。(内科看護師)』


『発作が起きていなくても、医師の指示がなければ、薬の服用は続けてください。部屋はこまめに掃除して、ダニやホコリをためないようにしてください。季節の変わり目など、気温の変化や、空気の乾燥でも発作が起こりますから、日頃から風邪の予防を心がけること、栄養のある食事で、抵抗力をつけてください。(産科看護師)』


小児喘息は、大人になって治る場合もありますが、引きずって成人喘息に移行する場合もあります。小児喘息のうちにきちんと治療し、完治させておくことが大切です。