出産時のいきみが原因で、イボ痔になる人は多いようです。市販の塗り薬で対処していたものの1年経っても治らず、かえってひどくなっているという悩みが寄せられました。専門家の皆さんはなんとアドバイスしているでしょうか。

ママからの相談:「産後のイボ痔は治りませんか?」


『出産の際に無理にいきんだことが原因だと思いますが、産後イボ痔になってしまいました。最初はよくあることと楽観視して市販の薬を塗って我慢していたのですが、出産して1年ちょっと経過しても治る気配がありません。以前以上に症状がひどくなって生活に不便を感じることも多々あります。このまま塗り薬を塗っていても、完治することは難しいのでしょうか。あるいは専門の病院に行かないとダメなのでしょうか。(30代・女性)』

市販の塗り薬での改善は難しそうです

イボ痔を市販の塗り薬だけで完治させるのは難しく、長期化していることもあるため肛門科の受診を勧めるアドバイスが寄せられています。

『出産時のいきみが原因でイボ痔になることもありますが、イボ痔は塗り薬だけで改善するのは難しいと思います。イボ痔はいわゆる静脈瘤ですから、肛門周囲の血行を良くする必要があります。下半身を冷やさないようにし、長時間の同じ姿勢は避けてください。(産科医師)』


『1年も痔が続いているようですので、悪化させないためにも肛門科を受診されたほうがよいでしょう。(看護師)』


便秘の解消と肛門引き締めを心がけましょう

便秘や下痢に注意し、辛いものを控えるなど、痔を刺激しないようにしてください。入浴時や排便時には自分で痔を押し込むようにし、肛門を引き締める運動を意識して行いましょう。

『便秘と下痢を繰り返す体質の人は、痔が治りにくいと言われています。適度にこまめに水分を摂取し食事内容などにも留意して、腸内環境を整えることで治りやすくなります。痔に刺激が加わり続けると、痔が大きくなり治りにくくなります。辛いものなどの刺激の強い食べ物は控えましょう。腸を刺激します。便が硬いとそれだけで痔への刺激も強くなります。(看護師)』


『小さいものでしたら、自分の手で押し込むことができますので、入浴時に湯船につかって、痔が柔らかくなったときに、手で押し込んでそのまま肛門をきゅっと引き締めてください。排便の後はウォシュレットやお尻拭きシートで肛門を清潔にした後、痔を押し込んでください。肛門を引き締める運動は、立っている時も座っている時も、1日に数回は心がけて行いましょう。(産科医師)』


イボ痔を市販の塗り薬で完治させるのは難しいようです。今回のように長期化している場合は、肛門科の受診も検討するとよいでしょう。痔への刺激を減らすよう、便秘解消や食事内容などに注意してください。入浴時や排便時には痔を押し込むようにし、意識して肛門を引き締める運動を行うよう心がけましょう。