結膜炎は一年を通してかかる病気ですが、夏場は特に汗やプール、またウイルスが原因で結膜炎を起こす方も多く、眼科を受診する方が増えます。元々結膜炎を起こしやすい方の夏場の予防対策について、専門家にうかがいました。

40代の女性からの相談:「結膜炎を繰り返す原因は遺伝?汗やプールで不衛生になる夏場対策は?」


『ものもらいや結膜炎は、いずれも急性の感染症です。体力が低下しているときに汚れたコンタクトレンズを使い続けたり、前髪が目にかかるなど不衛生な状態を続けると発症しやすくなると聞きました。何度も繰り返し感染する場合は、遺伝などが関係しているのでしょうか?また夏場は汗やプールなどで不衛生な環境ができやすく結膜炎になりやすいのですが、何か予防策はありますか?(40代・女性)』

結膜炎は遺伝しませんが、体質の遺伝が関係しているかも!

結膜炎を起こしやすい人にはそれなりの理由があります。結膜炎そのものが遺伝することはないようですが、いろいろな体質の遺伝が結膜炎を起こしやすくしている場合があります。

『結膜炎はウイルスや雑菌などの感染が原因なので、感染性の病気でもあります。しかしアレルギー性の結膜炎であれば、感染性ではありません。繰り返し結膜炎になる人も確かにいますが、それは遺伝的な要素とは特に関係していません。遺伝的に体力や抵抗力が弱いことがあり得ますが、遺伝で結膜炎になることはありません。(看護師)』


『結膜炎には、ウイルスなどの感染、コンタクトレンズや異物による刺激、アレルギー性による原因があります。アレルギー性結膜炎や異物の刺激による結膜炎は感染しませんが、ウイルス性の結膜炎は他の人に感染させる場合があります。不潔なレンズの使用や前髪が目にかかる、不潔な手で目を擦ることなどは結膜炎を起こしやすくします。アレルギー性結膜炎の場合は、アレルギーになりやすい体質を遺伝していることがあります。(医師)』


夏場はプール対策をしっかりと!

結膜炎を起こす原因は様々ですが、普段から目を清潔に保つように気を付けることがポイントです。特にプールに入った後は、しっかりと目を洗い流すケアをしていきましょう。

『予防としては、まずは目を触らない、こすらないことです。手からの雑菌の侵入によって結膜炎になることは意外と多いです。特に風邪をひいた時などは、手にウイルスが付着することもあります。コンタクトレンズの洗浄もしっかり行う必要があります。プールなどの後は、点眼薬を使用すると効果的でしょう。(看護師)』


『ウイルス性の結膜炎になった場合は、なるべく人との接触を避け、抗生剤やステロイドなどの点眼薬や内服で治療します。アレルギー性結膜炎はアレルゲンによって対策が異なりますが、できるだけアレルゲンを避けるために花粉の季節の外出を控えたり、うがいや手洗い、部屋をこまめに掃除します。また、プールに入った後は、シャワーで全身を流し目も洗浄し、普段から目の清潔を心がけてください。(医師)』


結膜炎になりやすい方というのは、アレルギー体質や病原菌に対する抵抗力が遺伝しているのかもしれません。このような体質の方は、ぜひ目を清潔に保つケアを心掛けてください。