アデノウイルスには、感染すると目に症状が出るものもあります。目ヤニ・涙目・目の痛みなど、いわゆる「はやり目」と呼ばれているものです。2歳のお孫さんが小児科でアデノウイルスとの診断を受けたおばあちゃんからの相談に、医師はどのようにアドバイスしているのでしょうか。

おばあちゃんからの質問:「2歳の孫がアデノウイルスで目に痛み…眼科の受診は必要?」


『保育園へ通っている2歳の孫が、38.5度の熱と涙目・目ヤニ・目の痛みの症状で小児科へ行き、アデノウイルスによる風邪との診断を受けました。以前にも嘔吐と下痢でアデノウイルスとの診断を受けましたが、今回は嘔吐、下痢の症状はありません。熱はだいぶ落ち着いてきましたが目の症状がひどく、時折り痛みを訴えます。後遺症が残らないかと心配になります。眼科でも診てもらったほうがいいのでしょうか。(51歳・女性)』

アデノウイルスには何種類もあり、結膜炎を起こすものも

アデノウイルスはウイルスの種類によって、感染したウイルスの型によって症状が異なるそうです。

『アデノウイルスは何種類もの型があり、何度も感染を繰り返す可能性がある感染症です。高熱・咽頭炎・結膜炎が3大症状と言われていますが、どれかひとつでもある場合、感染を疑ったほうがいいでしょう。一般の風邪より症状が長く続き、感染力が強いため、症状が治まっても2日間は登校、登園が禁止されています。(医師)』


『アデノウイルスの症状ですが、必ず嘔吐、下痢があるとは限りません。アデノウイルスの症状として多いものに喉の痛みや腫れ、目やに、目の充血などの目の症状、高熱が挙げられます。これらの症状がある場合はアデノウイルスを疑い、受診する必要があります。(医師)』


『アデノウイルスによる目の症状は結膜炎と言い、基本的には白目の箇所に症状が出ます。一時的に目がゴロゴロする感じや痛みやかゆみなどが出ますが、基本的には免疫がウイルスを退治した時点で徐々に症状は治まると言われています。(医師)』


『治りかけている時期に、黒目(角膜)の部分に斑点ができることがあります。黒目の部分に斑点が出ると視力の低下などの後遺症を残す可能性があるので、状況によっては眼科を受診しましょう。(医師)』


後遺症を防ぐため、医師の許可が出るまで治療を続けましょう

結膜炎の場合は、治療をしっかりすることで後遺症を防ぐことができます。心配な時は、眼科を受診するといいでしょう。

『アデノウイルスで結膜炎を起こすと、場合によっては黒目が炎症を起こしたり、角膜に混濁が残ったり視力が低下したり、物が二重に見えることもあります。(医師)』


『眼科では炎症を抑える目薬や二次的な細菌の感染を予防する目薬、まぶたの裏にブツブツができている場合は塗り薬などを処方してもらえるので、不安であれば一度受診しましょう。(医師)』


『後遺症を残さないためには、感染した時にしっかり治療することが大切です。結膜炎の治療には、低濃度のステロイドの点眼薬が処方されますが、症状が治まったと思っても自己判断で中止せず、医師の許可が出るまでは点眼を続けてください。気になるようでしたら、眼科で診てもらいましょう。(医師)』


アデノウイルスには、結膜炎を引き起こすものがあります。後遺症を残さないためには、感染時にしっかり治療をすることが大事です。