夏場の流行が多いアデノウイルス。発熱のみで他に感染症状がなくても、アデノウイルスに感染したと考えたほうが良いのでしょうか。また感染した場合、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

ママからの相談:「アデノウイルスにかかると結膜炎の症状が出ますか」


『子どもが38度の熱を出しました。風邪をひいただけかもしれませんが、同じプールに通っている子がアデノウイルスにかかっているので気になります。症状は発熱のみで、結膜炎はないようです。アデノウイルスにかかっていても目の充血や目やになど、結膜炎の症状が出ないことはあるのでしょうか。(20代・女性)』

アデノウイルスに感染したら結膜炎を起こす?

はじめに、アデノウイルスに感染した際の主な症状について専門家に伺いました。主な症状として知られる結膜炎は、起こらない場合もあるのでしょうか。

『アデノウイルスはプールで感染することが多いため「プール熱」とも呼ばれていて、高熱、咽頭炎、結膜炎の症状が三大症状といわれています。確定診断は病院での検査結果によりますが、どれか一つでも当てはまる症状があれば、感染を疑ったほうがよいでしょう。(産科医師)』


『アデノウイルスに感染した時の代表的な症状は、結膜炎やのどの痛みや腫れ、38度以上の高熱です。これらのうち該当しているものがあれば、アデノウイルスにかかった疑いがあります。(看護師)』


『アデノウイルスに感染しても、ウイルスの型によっては結膜炎を起こさない場合もあります。 (看護師)』


感染した場合の注意と対処法

感染しても、必ずしも結膜炎の症状が出るわけではないとのことです。身近に感染者がいるという相談者のお子さんですが、感染しているとしたら、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

『アデノウイルス感染の潜伏期間は5〜7日ほどです。身近に感染者がいるお子さんの場合、感染は否定できません。他の子どもにうつす可能性もあるので、保育園や幼稚園に通っているのであれば、まずは小児科を受診することをおすすめします。(看護師)』


『アデノウイルスの潜伏期間は1週間ほどです。このウイルスはアルコールでも消毒できず、感染力が強いので、症状が治まっても2日間は登校、登園が禁止されています。(産科医師)』


『同じプールで感染した可能性があるのでしたら、感染を拡げないために施設にも報告してください。(産科医師)』


『アデノウイルスには効果的な薬剤はありません。疲れなどで免疫が低下した大人や高齢者でも感染する場合があるので、同居されている方々も感染には十分注意してください。(看護師)』


『自宅では安静を心がけ、水分を多めにとってバランスのとれた食事を摂るようにしてください。また、なるべく感染者との接触を避け、うがいや手洗いをこまめに行うよう心がけてください。(産科医師)』


感染力が強く、効果的な薬剤がないというアデノウイルス感染症。感染してしまったら水分摂取とバランスのよい食事を心がけることと、周囲への感染を防ぐため自宅で安静に過ごしましょう。