ただの風邪じゃない「RSウイルス」の恐怖

発熱や咳などの症状を引き起こす「RSウイルス感染症」の患者数が増加しています。2歳児までにはほぼ100%の人が感染する一般的なウイルスですが、乳児期に感染すると細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こす恐ろしいウイルスです。

今月4日までの1週間に、全国約3000の医療機関から2725人の患者数が報告されています。毎年冬に流行しやすい感染症ですが、国立感染症研究所(東京都新宿区)によると今年は例年よりも早く流行期が始まっているとのことです。

入院になる乳幼児も多い病

RSウイルスは軽い風邪のような症状から重い肺炎まで様々な症状を引き起こしますが、特に乳児が感染した場合は注意が必要です。咳が悪化すれば喘鳴、呼吸困難症状などが出現する恐れがあり、特に低出生体重児や心臓や肺に基礎疾患がある人はそのリスクが高まります。

咳やくしゃみなどの飛沫感染のほか、家具やオモチャなどを共有するなど間接的な接触感染で感染します。健康な成人が感染した場合には重篤化しないことがほとんどですが、「ただの風邪だから」と保護者がきちんと対策せず、そのウイルスで子どもを感染させてしまうことも多いのです。

感染を防ぐためには?

治療法やワクチンなどはないため、咳などの呼吸器症状がある大人は乳幼児と接触しないように努めることが大切です。また、マスクの着用やうがい・手洗いを徹底し、子どもが触れる道具やオモチャはこまめに消毒することも感染を防ぐ策になります。

はしかの流行も沈静化しておらず、インフルエンザの季節もすぐそこまで近づいてきています。育児中の保護者には気の抜けない日々ですが、子どもの健康を守れるよう知識をつけておきましょう。

参考サイト

厚生労働省 RSウイルス感染症Q&A