虐待死 最多は0歳児

厚生労働省は16日、2014年度に虐待を受けて死亡した子どもが71人であったことを発表しました。このうち心中による事例は27人、それ以外の事例が44人でした。

心中以外の虐待により死亡した子どもの年齢で、もっとも多かったのは0歳(27人)。このうち15人は生後まもなく死亡しており、例年以上に高い数字だといいます。

増加するネグレクト

虐待の内容では「身体的虐待」が最多で24人、続く「ネグレクト」が15人でした。特にネグレクトの事例数は例年以上に増加しているといい、社会的な問題であることがうかがえます。

また、2003年からの統計以来初めて「心理的虐待」による死亡事例が発生しています。これは東京都の中学2年生の男児が養父から身体的暴力を繰り返し受け、「24時間以内に自殺しろ」と迫られたことで自殺した事件を指しています。

孤立した妊婦を出さない社会へ

加害者としては「実母」がもっとも多く、高い割合で妊婦健診の未受信や「望まない妊娠」での出産をしています。虐待の動機にも「子どもの存在の拒否・否定」を挙げた加害者が14人おり、次いで「保護を怠ったことによる死亡」が5人、「しつけのつもり」が4人と続きました。

望まない妊娠をした女性や不安のある妊婦、子育てに悩んでいる保護者をどのようにケアしていくか、そして虐待に遭っている子どもをどう守っていくのか。自治体や国に対策を求めると共に、社会全体で考えなくてはいけない問題であると気付かされる貴重なデータです。

参考サイト

厚生労働省 子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について