葉酸は妊娠中のママや胎児に必要な栄養素として、厚生労働省からも摂取が推奨されています。しかしサプリはコストもかかるし、いつ妊娠できるかわからない中飲み続けるのは辛いという相談に、医師や看護師さんたちのアドバイスとは。

葉酸についての相談:「第1子は葉酸サプリなしでも元気に生まれたが、サプリは必要?」


『葉酸は妊娠する前から摂ると良いといいますが、長女の時は葉酸サプリを飲み始めたのは妊娠6週目頃からです。現在2人目妊活中で、いつ妊娠してもよいようにサプリを飲んでいますが、コストもかかるしなかなか妊娠できないストレスと重なり、だんだん億劫になってきました。長女の時は問題なかったので「飲まなくても大丈夫なのでは?」という思いもあります。妊娠前からの葉酸摂取は、どれ程のプラス効果があるのでしょうか。(20代・女性)』

先天性障害の予防や、子宮内膜の強化など

葉酸は、胎児の二分脊椎症など先天性障害の予防のほか、子宮内膜の強化や貧血を予防してくれる効果などもあるようです。授乳中にも必要な栄養素なので、妊娠前から妊娠全期、授乳終了まで葉酸を摂取することが望ましいとされています。

『妊娠初期は胎児の細胞分裂が盛んで、葉酸が不足すると神経管閉鎖障害や無脳症、二分脊椎症など脳や脊椎の障害リスクが高くなります。そのため妊娠初期に葉酸を摂取することが重要といわれていますが、このような障害が起きるのは妊娠4〜6週のごく初期なので、タイミングを見計らって服用するのは難しいといえます。(内科看護師)』


『葉酸は、胎児の二分脊椎症などの奇形を防ぐことができると同時に、造血作用にも関わりがあるため貧血を予防したり、そのほか子宮内膜を強くして受精卵を着床しやすくする効果もあります。(産科医師)』


葉酸は体外に排出されやすい

葉酸は水溶性ビタミンのため、食事から摂ろうとすると調理段階で栄養のほとんどが失われてしまいます。そのためサプリの摂取が推奨されていますが、日頃から野菜やレバーなど葉酸を多く含むものを食べ、不足分をサプリで補うという形がよいかもしれません。

『葉酸を妊娠初期に内服していなくても、元気で健康な赤ちゃんを出産している方は大勢います。普段の食事に気をつけて、なるべく葉酸の多い野菜や果物を選んで摂取しましょう。(内科看護師)』


『葉酸は水溶性ビタミンなので、心がけて摂っているつもりでも洗ったり加熱することでほとんどが失われてしまい、体外へ排出されやすく不足しがちです。サプリはコストがかかるので、食事で補うためには緑黄色野菜や芋類、キノコ類、レバー、鰻、果物などを多めに摂ってください。(産科医師)』


妊娠初期の葉酸摂取は、胎児の先天性障害の予防のために推奨されており、今は母子手帳にもその旨の記載があるようです。普段の食事で不足している分をサプリで補えば、コストを抑えながら必要な葉酸を摂取できるのではないでしょうか。