不妊治療を始めてから妊娠に至るまでの期間の平均は、約2年前後と言われています。体外受精やタイミング法など治療法は様々です。しかし、なかなか思うような結果が出ない場合もあります。原因について専門家にお聞きしました。

30代の女性からの相談:「不妊治療中。体外授精がなかなか成功しない!考えられる原因は?」


『不妊治療専門病院でタイミング法・人工受精をしましたが妊娠できず、現在体外受精をしています。今までに新鮮胚移植2回、胚盤胞移植を5回していますが、未だに妊娠できません。卵の質がよくないと言われましたが、胚盤胞のグレードはいつも良いので結果が出ないことに悩んでいます。すぐに化学流産してしまいましたが、一度着床したので着床障害ではないと思います。卵の質以外に何か原因は考えられるでしょうか?(30代・女性)』

体外受精は高度な技術が必要!成功率は加齢にも影響される

体外受精で妊娠に至るには、いくつかの条件がそろわなければなりません。加齢によって体外受精の成功率は低くなります。

『30代での体外受精の成功率は20〜30%と言われており、成功率が高いわけではありません。体外受精は、卵子に精子を注入する際の針の差し加減、受精卵の培養、凍結する際の微妙な温度変化など特別なトレーニングを受けた胚培養士による高度な技術を要します。受精卵を移植しても子宮環境や卵巣機能によって子宮外妊娠となるケースがありますし、受精して着床しても卵子が老化し子宮の中で育たない場合もあります。(産科婦人科・医師)』


不妊治療を成功させる秘訣は医師との連携

不妊治療がなかなかうまく行かない場合には、1人で不安や疑問を抱え込まないことも大切です。医師とコミュニケーションをとりながら、原因を探っていくことが成功のカギです。

『タイミング法→人工授精→体外受精と治療を順番に試しステップアップし、その中で見つかった原因について適宜対応し、それに合う方法をまた試すという形が合理的と考えます。不妊治療の経過の中では、様々な不安や疑問が湧くのでそれらをその都度主治医に相談していくことも、不妊治療を成功させるために大切なことです。主治医はそれらにヒントを得て、不妊の原因を突き止めることができる場合があります。(臨床心理士)』


『不妊症の原因は、複数の原因が絡み合っていることが多いです。女性側、男性側、どちらか一方に原因があるとは限らず、両方に原因がある場合も24%程度見られます。そのため、原因を特定することはなかなか難しく、原因を追究することに囚われ過ぎた不妊治療は進展し難い印象です。(臨床心理士)』


不妊治療は身体的にも精神的にも大変な治療です。妊娠するまでは不安や疑問が付きまといます。ぜひ、担当のドクターと連携して治療を続けてください。