35歳以上での出産を高齢出産と言います。医療技術の進歩により最近は40代での妊娠出産も増加しています。しかし不妊治療がうまく行かない場合、限界となる年齢はいくつくらいでしょうか。専門家にアドバイスをいただきました。

妊活中の女性からの相談:「結婚10年。体外受精も試したがすでに40代に…。妊娠は諦めるべき?」


『結婚して今年で10年になります。結婚翌年、3年後に子宮外妊娠をして卵管を片方摘出し、もう片方も詰まっています。その後体外受精をはじめましたが、授かりませんでした。採卵は20回行いましたが、移植できたのは3回のみでした。もう高齢だし、卵管も詰まっている右側しかないので難しいのは分かっていますが、諦め切れません。実際に40代以上で出産できる人は、どれくらいいるのでしょうか?また最高齢は何歳でしょうか。(40代・女性)』

40代の妊娠出産は増加傾向に。ただし様々なリスクが伴うのも事実!

40代での妊娠出産には、胎児奇形や母体にかかる負担の増加などのリスクが付きものです。年齢に比例してリスクは高くなりますから、技術的に可能だとしてもよく考慮する必要があるでしょう。

『一般的に40代で妊娠できる確率は約5%です。自然妊娠か体外受精かは分かりませんが、40〜44歳の出産は2010年で35000人、45〜49歳でも約800人と増加しています。しかしこのデータには、初産だけではなく、第二子や第三子も含まれますし、高齢出産の増加に伴い胎児奇形が理由での中絶率も上昇しており、ダウン症に限っては発症率が3倍になっています。高齢では妊娠の継続も厳しく、出産には危険が伴うことも考慮しましょう。(臨床心理士)』


『現代では40代で妊娠、出産する人は増加しています。ただ、流産や胎児の先天性異常のリスクが高まります。一般的に、健康な20代のカップルが1年間に避妊せずにセックスした場合、約80%が妊娠できるのに対して、40代前半では30%台、40代後半では5%以下に下がります。流産率は20代は約10%ですが、40代では約40%です。胎児に先天性異常が発生する確率も、40代では格段に高まります。(産科婦人科・医師)』


なんと50代での出産例が!年齢を理由に諦めず、若さを保つことが大切。

高齢出産の例を挙げると驚くほど高齢のケースがあります。年齢にとらわれず、若さを保つことで卵子の質の低下を防ぐことも可能です。

『現在の日本での最高齢出産は、53歳の芸能人の出産がありますが、それ以前に60歳の女性が卵子提供を受けて妊娠、出産した例もあります。アメリカでは57歳の女性が自然妊娠の最高年齢としてギネスブックに登録されており、さらにインドでは70歳の女性が体外受精による出産に成功した記録もあります。40代だからと言って、諦めることはないと思います。様々なリスクを考慮されたうえで、ぜひチャレンジしていただきたいです。(臨床心理士)』


『加齢による卵子の質の低下は、妊娠出産のリスクを高めるのに大きく影響しています。妊娠、出産を望むのであれば、生殖機能の衰えをできるだけ遅らせるべく日々の生活習慣を整えましょう。栄養バランスの取れた食事、ストレスの少ない生活、適度な運動などを心掛けましょう。(産科婦人科・医師)』


40代での妊娠出産を決定するのは、とても勇気がいりますし伴うリスクをよく考慮する必要があります。医師と相談して納得のいく決定をなさってください。