出産直後は出産時に子宮から出た血液や、胎盤、剥がれ落ちた子宮内膜などが悪露となって出てくることがあります。しかし、出血する原因はそれ以外にも考えられます。場合によっては死に至る危険性もあるため、注意が必要です。今回は産後の出血について解説します。

出産直後の出血は悪露の可能性が高い

出産直後、出血があった場合は悪露(おろ)の可能性が高いです。悪露は出産時に子宮から出血した残りや、剥がれ落ちた子宮内膜のかけらなどが産道の分泌物と混ざりあって出てくるもので、出産直後約3日目までは鮮血が多いという特徴があります。

その後も悪露は出続け、7日目頃までには暗い赤色で量は生理程度に落ち着きます。産後3週目に入ると褐色に変化し、量はさらに少なくなり、4週目以降は黄色っぽいクリーム状になり、やがて出なくなります。

生理の可能性もある

妊娠し、排卵が止まることによってストップする生理ですが、母乳育児をしていない場合は産後2、3カ月程度で再開するといわれています。母乳育児をしている場合は、母乳の生成に排卵を抑えるホルモンがかかわっているため、ほとんどの場合授乳中に生理が再開することは考えられません。
しかし、生理の再開には個人差があり、母乳育児でも産後1カ月で生理が再開したというケースもあります。

気を付けたほうが良い産後の出血

産後の出血で気を付けたほうが良いものは以下の通りです。

(1)弛緩出血
通常、産後の子宮は急速に収縮し、胎盤が剥がれたところでむき出しになっている血管を締め付け、出血を抑えてくれます。しかし、収縮するはずの子宮が十分に収縮せず、ここから出血してしまうことを弛緩出血(しかんしゅっけつ)といいます。そのままにしてしまうと、大量出血によるショック死も考えられるため注意が必要です。

(2)胎盤遺残
胎盤遺残(たいばんいざん)は、子宮内に排出されるはずの胎盤が残ってしまう病気です。突然起こる出血や塊上の悪露として出血するという特徴があります。

(3)子宮内感染症
出産によって免疫力が低下しているときに出産でできた傷から細菌が侵入し、子宮内で感染症を起こしてしまい発症する病気を子宮内感染症といいます。子宮内感染症を発症している場合、悪露に悪臭がある場合が多く、悪露の色は赤いです。腹痛や38度以上の高熱、腰痛を伴う場合があります。

(4)胎盤ポリープ
胎盤ポリープは胎盤など妊娠によってできた組織の一部が子宮内に残ってしまい、ここに小さな血管が伸び、こぶ状になったものをいいます。放っておくと血管がどんどん伸びていってしまいます。
出産直後の出血は悪露の可能性が高いですが、産後の出血は生理や病気によって引き起こされている場合もあります。身体に異常を感じたらかかりつけの医師に相談してみることも検討しましょう。