母乳育児の場合、授乳期間中は生理が止まった状態といわれていますが、再開することもあるといいます。その場合、母乳にも何かしらの影響があるのでしょうか。今回は授乳期間中に生理が再開した際に、身体で何が起こっているのかを解説します。

授乳中でも生理がくる場合がある

妊娠し、排卵が止まることによって一時的に止まっていた生理は、ミルク育児の場合は産後約2カ月後を目安に生理が再開するといわれています。母乳の場合は基本的に授乳期間中は生理が来ることはなく、断乳後約1〜3カ月後を目安に再開するようです。

授乳方法の違いで生理の再開時期が異なるのは、母乳を生成したり、生成された母乳を乳頭へ届けるホルモンに関わりがあります。これらのホルモンには排卵を抑制する作用があるといわれています。一般的に母乳が出ている期間は生理が来ないといわれていますが、個人差があるため、まれに授乳中でも生理が再開する可能性もあります。

生理が再開されると母乳に影響はあるの?

生理が再開されると母乳にはどのような影響があるのでしょうか。

生理の再開は母乳の量に影響を与えます。母乳を出すために関わるホルモンは、排卵を抑える作用があります。生理が始まったということは排卵を促すホルモンの分泌が活発になっていることを意味し、このホルモンは逆に母乳の出を悪くする作用があるといわれています。

1回の授乳時間が10分以上で、授乳回数が1日に5回以上ある場合は排卵を抑制するホルモンがよく分泌されるため母乳の出に問題はないですが、これ以下の場合は母乳の出が悪くなる可能性が高いです。

妊娠前の生理時の症状と比べ、変化がある場合も

生理時の症状はもともと個人差がありますが、出産を経ることで妊娠前とは症状の出方が変わることもあるといいます。

(1)生理痛
生理時に起きる腹痛、腰痛、悪心、嘔吐、貧血、頭痛、食欲不振などといった症状をまとめて生理痛といいます。一般的には産後の生理痛は妊娠前に比べ軽くなるといわれていますが、中にはひどくなるケースもあるといいます。
あまりに症状が重い場合は、子宮内膜症などの病気の可能性もあるため、必要に応じてかかりつけの医師に相談してみると良いでしょう。

(2)出血量
妊娠や出産によって、子宮筋層や子宮内膜の状態が変化するため、生理時の出血量も妊娠前と産後では変化がみられるようです。出血量があまりに多いと月経過多と認められるほか、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮内膜ポリープなどを患っている可能性もあるため注意が必要です。

(3)生理周期
生理周期も妊娠、出産を経ることで妊娠前と産後では異なるケースがあるようです。産後の生理で出血が長く続く原因には、無排卵、排卵遅延、黄体機能不全などが挙げられます。特に黄体機能不全は不妊の原因にもなるため、早めの治療が必要です。気になる場合はかかりつけの医師に相談しましょう。

授乳期間中に生理が再開されることがありますが、母乳の量が減る可能性があるものの、赤ちゃんに悪い影響を与える成分が母乳に含まれるなどの心配はありません。